FXにはいくつかの注文方法があります。それぞれの方法をケースバイケースで使い分けることにより効率的なトレードが可能になります。いっぽうで、それぞれの注文方法の内容をしっかりと把握しておらず、間違えた発注をおこなえば、十分な利益を得られないばかりか、思わぬ損害をこうむることにもなりかねません。そうならないためにも、注文方法についてはしっかりと学んでおく必要があります。
FXの注文方法にはマイナーなものまで合わせると様々なものがあり、FX会社によっても異なります。ここでは、ほとんどのFX会社で利用できる代表的な注文方法について説明してまいります。
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成行注文
興味のある為替の値動きを見ていて「この値段で売りたい・買いたい」という瞬間があります。そんな時に使うのが「成行注文」です。「成行注文」は為替レートを指定せずに「今」のレートで売りと買いのどちらかを指定して注文をすることで取引が完了します。
FX業者の中には、この「成行注文」のことを「プライスオーダー」、「クイックトレード」、「マーケット注文」、「リアルタイムトレード」という名前で呼んでいるところもありますが、どれも『現在の価格で直ぐに取引を実行する』という「成行注文」と同じ意味です。
通常、FXのレートを見ると「売り」と「買い」両方の現在のレートが提示されています。今仮に、米ドル/円の為替レートが、売り(またはBID)が1ドル=100円10銭、買い(またはASK)が1ドル = 100円20銭と表示されているとします。
ここで成行の「買い注文」を入れると、1ドル =100円20銭で買うことができます。