相場取引にはナンピンといったトレード戦略があり、FXやMT4 EAでもこの戦略を利用したものが見受けられます。一般的にナンピンはリスクの高い戦略だと受け取られているようですが、上手にナンピンをおこなうことでトレードリスクの低い戦略へと変えていくことも可能です。今回の記事ではナンピンの説明と具体的な使用方法などについてご説明していきます。
なお、当社はMT4 EA(自動売買ソフト)の開発を専門に手がける会社です。最後に当社のMT4 EAの紹介もしておりますのでMT4 EAにご興味のあるかたは以下のボタンから無料EAをご取得ください。
また巷には以前から数多くの「ナンピン系」のMT4 EAが存在しました。しかし当社が知る限り長期に渡り利益を残したナンピン系のMT4 EAは存在しません。その理由も最後に説明していますのでご覧になってください。
ナンピンとは
ナンピンとは漢字で「難平」と書かれ、「難」は損失を表します。つまり難平とは「損失を平均化」するといった意味をもちます。ナンピンについては江戸時代の米相場の指南書(教本)にも記述があり、指南書には「難平はするべし」と書かれたものもあれば「やるべきでない」と書かれたものもあるようで、当時からナンピンの手法をおこなうことに対しては意見が分かれていました。余談ではありますが、相場の値動きを示す「ローソク足」は今では世界中で使用されていますが、元々は日本の米相場で使用されたのが始まりとなります。
早速ナンピンについての具体的な説明をしていきます。ナンピンの手法ですが、例えば1ドル100円の時にドル円を1万通貨買ったとします。しかし思惑が外れドル円のレートは下がり98円になってしまいました。これはいけないと思い98円でさらに1万通貨買いました。これで1ドルの購入価格の平均は99円となったので、レートが98円から99円に戻れば損失がゼロとなる計算になります。このようにナンピンとは、相場の動きが思惑と反対方向に動いた時に、購入価格の平均値を下げる為に買い足していく手法となります。
このあたりの詳しい説明は次の「ナンピンのメリット」の項目で図説付きで紹介いたします。