海外FX会社の基礎知識

FXでの確定申告について(日本と海外の違い)

2020年02月15日

FXトレードで得た売買益やスワップ益は自分自身で損益計算をした上で、確定申告をして納税をおこなう義務があります。このページではFXトレーダーに向けて確定申告の方法と税金の納め方について詳しく説明していきます。日本のFX会社と海外のFX会社の利用者とでは税率などが異なりますので注意しながらご覧ください。

確定申告の対象期間と申告時期

FXトレードでの確定申告の対象期間は1月1日~12月31日となります。確定申告をおこなう時期は国税庁が毎年12月に発表していますが、基本的には翌年の2月中旬から3月中旬となります。12月31日時点でポジションを保有しており、そのポジションを翌年に持ち越した場合は、含み損益に関係なく確定申告の対象外になります。

日本のFX会社の利益は「先物取引に係る雑所得等」に区分

日本のFXや先物取引の会社で得た利益は「先物取引に係る雑所得等」という雑所得に区分され、課税方式は「申告分離課税」となります。聞きなれない用語が並ぶため混乱しますが、深く考えずに読み進めてみてください。

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FXの証拠金とは

2019年12月29日

FXの証拠金とは、為替取引をおこなうためにFX会社に担保として預ける資金のことをいい、必要となる証拠金はご利用のFX会社の最大レバレッジによって変わります。証拠金に関連する用語としては「必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率」の3つがあり、それぞれを理解した上でFXトレードやMT4を活用したEAによる自動売買をおこなうことが大切です。

FXで覚えるべき3つの証拠金

FXの証拠金に関連する用語に「必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率」の3つがあります。それぞれを理解することでFXトレードに必要な資金を把握したり、強制ロスカットにならないために資金をコントロールすることなどができます。MT4を使ってEAによる自動売買を考えている方にも大切な内容となっています。

必要証拠金とは、その名の通りFXトレードをおこなう上で必要となる資金のことでFX会社が提供している最大レバレッジによって決まりますので、日本のFX会社と海外のFX会社とでは必要証拠金が大きく異なります。

有効証拠金とは、FXトレードで使える資金のことで「取引の余力」といっても良いでしょう。ポジション保有をしている場合はポジションの損益状況によって有効証拠金が変動します。

証拠金維持率とは、必要証拠金に対して有効証拠金の割合がどれほどなのかを%であらわしたものになります。証拠金維持率が100%近くになると強制ロスカットが発動する恐れがあるため注意が必要です。

上記3つの証拠金について以下にて詳しく解説していきます。

必要証拠金と計算方法

必要証拠金とは、その名の通りFXトレードをおこなう上で必要となる資金のことで、必要資金は各FX会社が提供している最大レバレッジによって変わります。日本は金融庁によるレバレッジ規制により一般顧客の最大レバレッジが25倍に制限されているため25倍のレバレッジで計算されます。海外のFX会社のレバレッジは各国のルールで定められており、日本人の多く口座開設をしているヨーロッパ拠点のFX会社では500倍や1000倍のレバレッジを提供している会社が沢山あります。レバレッジについては別ページの「

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XM Trading社のXMゼロ(XM ZERO)口座の手数料について

2018年09月10日

海外FX会社の中でも日本で非常に人気が高いXM Trading社には、非常にスプレッドが狭いかわりに取引手数料が取られるXMゼロ(XM ZERO)口座が用意されていますが、その手数料が非常に分かりづらいという話をよく耳にします。

FX取引において取引手数料は、取引成績に直接関係する非常に重要な要素ですので、今回はXMゼロ(XM ZERO)口座の手数料について、詳細に説明していきます。

なお、当社はMT4 EAの開発を専門に手がける会社ですが、当社が作成するMT4 EAも全てXMゼロ口座に対応しております。MT4 EAにご興味のあるかたは以下のボタンから無料EAをご取得ください。

MT4 EA

XM Trading社の口座の種類について

まずはXM Trading社の口座の種類について、簡単に説明していきます。XM Trading社では3種類の口座が用意されており、それぞれ特徴が異なります。以下の表をご覧ください。

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FXのレバレッジとは、日本と海外との違い

2017年05月28日

レバレッジとは、小さな力で大きなものを動かす梃子(てこ)のことであり、FXでは少ない証拠金で大きな利益を獲得したい場合に使われます。日本では最大レバレッジが25倍と規制されているため、大きな利益を狙う投資家は海外のFX会社を選択すると良いでしょう。MT4でEAを使って自動売買をおこなう方も海外のFX会社をおすすめします。

日本と海外のレバレッジ事情

日本には500倍などのハイレバレッジを売りにするFX会社が沢山ありましたが、現在は2011年8月に発表された金融商品取引法により、個人FXトレーダーのレバレッジは25倍に規制されました。法人は2017年2月にヒストリカル・ボラティリティ方式(HV方式)といったものでレバレッジ規制がおこなわれています。HV方式とは、過去の相場変動に基づいて通貨ペアごとに毎週レバレッジが見直される方式で約30倍~80倍程度で変動し、状況によっては25倍を下回ることもあります。

海外のFX会社は各国が定めている最大レバレッジが適用されています。ヨーロッパ、オーストラリアやロシアではレバレッジの規制自体が存在せず、日本人の多くが口座開設をしているヨーロッパ拠点のFX会社では500倍や1000倍のレバレッジを提供する会社も多く存在します。レバレッジが1000倍になると10万円の資金で最大1億円分の通貨を購入することができます。

なお、韓国や香港ではレバレッジ20倍、アメリカにおいては日本よりもレバレッジ規制が厳しく、通貨ペアごとに5倍~33倍でレバレッジが定められています。

日本と海外のレバレッジ事情

レバレッジのメリットとデメリット

レバレッジのメリットは少ない証拠金で大きな利益を獲得できることにあります。例えば、最大レバレッジ1000倍のFX会社を利用して10万円の証拠金で1ドル100円を1億円分購入し、為替レートが101円になれば100万円が利益となります。1円程度の値動きはアメリカの雇用統計時やFOMCで頻繁に動きますので珍しいことではありません。

レバレッジのデメリットは上記と同様の条件でFXトレードをおこない、為替レートが99.9円に値下がりするだけで10万の証拠金が底をついてしまうことです。わずか0.1円の値下がりで10万円を失ってしまいます。

つまりレバレッジのメリットとデメリットは、大きな利益が得られる可能性がある反面、一瞬で証拠金を失ってしまう危険もはらんでいるということになります。上記は最大レバレッジでFX取引をおこなった極端な例となりますので、証拠金に見合ったロット数でレバレッジコントロールをしてFX取引をおこなえば、ローリスクで安全なFXトレードが実現できます。

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日本にはない海外FX会社だけのゼロカットシステム

2017年05月25日

ゼロカットシステムとは、急激な相場変動などで証拠金以上の損失が発生した場合、その損失分をFX会社が負担する仕組みのことです。日本にはゼロカットシステムを採用するFX会社がないため証拠金以上の損失は追証としてFXトレーダーに請求されます。ハイレバレッジ取引をおこなうFXトレーダーはゼロカットシステムを採用するFX会社で口座開設すると良いでしょう。

追証とゼロカットシステムとは

FXトレードをしていると急激な相場変動により証拠金以上の損失を被ることがあります。証拠金以上の損失分はFX会社から不足金額として請求されることがあり、これを追証(追加証拠金)と呼びます。

次にゼロカットシステムですが、ゼロカットシステムとは証拠金がゼロになった時点で取引を終了したとみなすシステムのことです。つまり証拠金を超えた損失(追証)が1億円発生した場合でも1円たりともお金を払う必要がありません。一時的にFXトレーダーの口座残高がマイナスになることはありますが、ゼロカットシステムを採用しているFX会社を利用していれば即日または翌日には残高がゼロに戻されます。

FXトレードで追証が発生するケースは滅多にありませんが、日本国内にはゼロカットシステムを採用しているFX会社がないため追証が請求されるリスクは常にあります。一方で日本人が口座開設している海外のFX会社のほぼ全てがゼロカットシステムを採用しています。そのため海外FX会社を利用しているFXトレーダーは追証を請求されるリスクがありません。

追証とゼロカットシステム

スイスフランショックで追証35億円が日本で発生

2015年1月15日、スイスの中央銀行であるスイス国立銀行が2011年9月から実施していたユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)への為替介入を突然終了し、その理由を「為替介入をおこなう資金が国として負担できる限界を超えたため」と説明しました。

これによりEUR/CHFが大暴落となりスイスフラン高は一気に進み、為替介入終了の発表直後からインターバンクで20分間レートがつかなくなるという問題が発生しました。レートがついた頃には直近レートから1600pipsも値跳び(レートとレートの間が開いてしまう現象。窓明けとも言う)していました。この一連の出来事がスイスフランショックです。

この大暴落には一切の予兆がなかったため、世界中のFXトレーダーが大損失を被る大事故に巻き込まれました。もちろん日本国内のFXトレーダーもスイスフランショックを予想できなかったため証拠金を失い、さらに多額の追証がFXトレーダーに請求されました。日本のFX会社が報告したスイスフランショックによる追証者は、個人FXトレーダーで1137件、追証額は19億4800万円、1件当たりの追証平均は約171万円。法人FXトレーダーは92件、追証額は14億4000万円、一件当たりの追証平均は約1565万円でした。

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