FXの証拠金とは

2019年12月29日

FXの証拠金とは、為替取引をおこなうためにFX会社に担保として預ける資金のことをいい、必要となる証拠金はご利用のFX会社の最大レバレッジによって変わります。証拠金に関連する用語としては「必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率」の3つがあり、それぞれを理解した上でFXトレードやMT4を活用したEAによる自動売買をおこなうことが大切です。

FXで覚えるべき3つの証拠金

FXの証拠金に関連する用語に「必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率」の3つがあります。それぞれを理解することでFXトレードに必要な資金を把握したり、強制ロスカットにならないために資金をコントロールすることなどができます。MT4を使ってEAによる自動売買を考えている方にも大切な内容となっています。

必要証拠金とは、その名の通りFXトレードをおこなう上で必要となる資金のことでFX会社が提供している最大レバレッジによって決まりますので、日本のFX会社と海外のFX会社とでは必要証拠金が大きく異なります。

有効証拠金とは、FXトレードで使える資金のことで「取引の余力」といっても良いでしょう。ポジション保有をしている場合はポジションの損益状況によって有効証拠金が変動します。

証拠金維持率とは、必要証拠金に対して有効証拠金の割合がどれほどなのかを%であらわしたものになります。証拠金維持率が100%近くになると強制ロスカットが発動する恐れがあるため注意が必要です。

上記3つの証拠金について以下にて詳しく解説していきます。

必要証拠金と計算方法

必要証拠金とは、その名の通りFXトレードをおこなう上で必要となる資金のことで、必要資金は各FX会社が提供している最大レバレッジによって変わります。日本は金融庁によるレバレッジ規制により一般顧客の最大レバレッジが25倍に制限されているため25倍のレバレッジで計算されます。海外のFX会社のレバレッジは各国のルールで定められており、日本人の多く口座開設をしているヨーロッパ拠点のFX会社では500倍や1000倍のレバレッジを提供している会社が沢山あります。レバレッジについては別ページの「FXのレバレッジとは、日本と海外との違い」で詳しく解説しています。

最大レバレッジ25倍の日本のFX会社で為替取引をおこなうには、必要証拠金がいくら必要になるのかを見ていきましょう。以下が必要証拠金を求めるための計算式になります。

取引通貨の現在レート × 取引量 ÷ レバレッジ = 必要証拠金

例えば、現在1ドル100円のUSD/JPYを1万通貨取引したいと考えているFXトレーダーがいる場合「100円 × 10,000通貨取引 ÷ 25倍」という計算により、必要証拠金を4万円と導き出すことができます。つまり利用しているFX会社の口座に4万円以上の必要証拠金が入っていなければ1ドル100円のUSD/JPYを1万通貨取引することができないということになります。

次に、日本人に一番人気の海外のFX会社「XMTrading」を利用した場合の必要証拠金を求めてみます。XMTradingは888倍の最大レバレッジを提供していますので、先ほどと同じ取引条件で必要証拠金を計算すると1,126円(100 × 10,000 ÷ 888)となります。つまり1,126円以上の必要証拠金があれば1ドル100円のUSD/JPYを1万通貨取引できるということになります。

上記例のように低レバレッジの日本のFX会社と、ハイレバレッジの海外のFX会社とでは必要となる証拠金が全く異なります。ハイレバレッジを提供する海外のFX会社を利用した方が余裕を持ったFXトレードが実現できるため、日本人に一番人気のXMTradingやTaitan FXでの口座開設を検討してみても良いと思います。当社ではおすすめの海外FX会社を厳選し、以下のページで紹介していますので参考にしてみてください。

海外のFX会社の比較

有効証拠金と計算方法

有効証拠金とは、FXトレードで使える資金のことで「取引の余力」といっても良いでしょう。ポジション保有をしている場合はポジションの損益状況によって有効証拠金が変動します。有効証拠金の計算式はとても単純であり以下のようになります。

証拠金(FX会社への預入金額) ± 保有中のポジションの損益 = 有効証拠金

例えば10万円の証拠金が取引口座内に入っており、ポジションを保有のない状態であれば有効証拠金は10万円となります。ポジションを保有があり1万円の含み益となっていれば有効証拠金は11万円、ポジション保有があり1万円の含み損となっていれば有効証拠金は9万円となります。

注意点として、為替レートは変動していますのでポジション保有がある方は、為替レートが変動するたびに有効証拠金も変化することをご理解しておくことが大切です。

有効証拠金と計算方法

証拠金維持率の計算方法と強制ロスカット

証拠金維持率とは、必要証拠金に対して有効証拠金の割合がどれほどなのかを%であらわしたものであり、証拠金維持率の計算式は以下のようになります。

有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100 = 証拠金維持率(%)

例えば、証拠金が10万円で保有ポジションの含み益が2万円となっていれば有効証拠金は12万円となり、必要証拠金を事前に計算して4万円と分かっている場合は「12万円÷4万円×100」という計算により、証拠金維持率が300%と導き出されます。

証拠金維持率100%付近は強制ロスカットが発動する危険なゾーンであるため注意が必要になります。強制ロスカットとは、証拠金維持率が低くなった場合に保有ポジションをFX会社が強制的に決済する仕組みのことです。強制ロスカットの発動基準は、各FX会社が設定していますが、日本のFX会社の場合は証拠金維持率が20%から100%になると強制ロスカットが発動することが多いといえます。当社が利用をおすすめしている海外FX会社では証拠金維持率が20%または50%となった場合に強制ロスカットが発動します。

強制ロスカットを避けるためには証拠金維持率を500%以上にしておくのが一般的な考えになります。

証拠金維持率の計算方法と強制ロスカット

海外のFX会社の比較

自動売買ソフトのEAと証拠金の関係

MT4を使って自動売買ソフトのEAを稼働させる方も強制ロスカットなどのリスクを避けるために証拠金を意識することが重要です。

また、海外FX会社でMT4を使ってEAを稼働する方はさらに注意が必要です。海外のFX会社で口座開設や入金をおこなうと手厚いボーナスが付与されますが、付与されるボーナスは証拠金には反映されるのではなく「別口の有効証拠金」として取扱いがおこなわれます。自動売買ソフトのEAの中には、「証拠金残高」の値からMT4で自動計算をおこない取引を実行するEAもあるため、「別口の有効証拠金」にボーナスが付与されてしまうとボーナス分を活用したEAトレードが実行できません。そのためMT4に導入を考えているEAが「有効証拠金」と「証拠金残高」のどちらをベースに作成されているのかをEAの作成者へ確認した方が良いでしょう。当社がMT4で作成しているEAは、MT4のパラメーター設定項目で「有効証拠金」と「証拠金残高」のどちらをベースに取引をおこなうかを自由に選択することができます。

なお、当社がMT4で作成しているEAは、全て無料で提供していますのでページ訪問をきっかけにEAの無料取得をご検討ください。当社の専門家チームが、これまで培ってきた技術、知識、経験などをフルに活かしてトレンド分析をおこない、MT4のシステム上で世界に1つだけのEAを開発しています。初心者の方にも安心安全に使用いただけるように、FXトレードで非常に重要となる資金管理をおこなえる仕組みもすべてのEAに組み込んでいます。

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