スプレッドとは、通貨の買値と売値の値段の差額のことでありスプレッドは各FX会社が独自に設定をしてFXトレーダーに提供しています。日本のFX会社はスプレッドが狭く、海外のFX会社は若干広めのスプレッドが設定されており、理由を含めて解説していきます。裁量トレーダーにもMT4で自動売買をおこなうEAトレーダーにもスプレッドは重要な要素です。
スプレッドを徹底解説
スプレッドを分かりやすく解説
スプレッドとは通貨の買値(ASK)と売値(BID)の差額のことでFX会社に支払う手数料とお考えください。以下画像は1ポンドあたりの日本円の価格をあらわしたもので、買値であるASKは148.334円、売値であるBIDは148 .324円となっていますので、その差額の0.01円(148.334円-148 .324円)がスプレッドになります。通常スプレッドは円ではなく銭であらわしますので0.01円は1銭になります。スプレッド(取引手数料)の設定はFX会社ごとに異なりますし、各種通貨ペアや相場状況によっても変動しますので予めご理解ください。
日本のFX会社はスプレッドが狭いのですが、為替相場が大きく変動するとスプレッドが広がったり、スリッページ(ページ後半で解説)が発生するため注意が必要です。海外のFX会社は日本のFX会社よりもスプレッドが若干広くなりますが、スプレッドの広がりやスリッページの発生があまりありません。穏やかな為替相場でFXトレードをおこなう場合は日本のFX会社。激しい為替相場でFXトレードをおこなう場合は海外のFX会社を選択しても良いでしょう。またMT4を活用したEAによる自動売買をおこなう方は、いろいろな相場でのFXトレードが想定されるため海外のFX会社の選択が良いでしょう。
スプレッドの単位を分かりやすく解説
FXの世界ではスプレッドの単位をpips(ピップス)であらわします。例えば、米ドル/円のスプレッドを0.01銭、ユーロ/米ドルのスプレッドを0.01米ドル、ユーロ/ポンドのスプレッドを0.01ポンドとあらわすと脳が混乱してスプレッドの単位が分かりにくくなるためです。
米ドル/円やユーロ/円などの日本円が関係する通貨ペアはレートの100分の1の位である1銭(=0.01円)が1pipsとなります。日本円が関係していない通貨ペアは全てレートで10,000分の1の位が1pipsになります。例えば。ポンド/米ドルの買値であるASKが1.31139ドル、売値であるBIDが1.31129ドルであればスプレッドは0.0001ドル(1.31139ドル-1.31129ドル)になるので1pipsがスプレッドです。