要人発言の多い本日のトレードには注意

2015年02月25日

昨夜のイエレン議長発言は、なんとも中途半端なものになりました。

雇用統計の良さとインフレ率安定についての発言は早期利上げ肯定的と捉えられますが、労働参加率や賃金の伸び悩みは早期利上げ否定的と捉えられます。

最近の良いとも悪いとも言えないアメリカ経済を象徴しているかのような発言でした。

早期利上げを期待するに足るような発言は無かったことから、市場はドル売りがすすみましたが、それほど混乱したものではなく通常の範囲内といった感じです。

しばらくはこのあたりのレンジでの値動きになるのではないでしょうか。

ギリシャの構造改革案は無事にユーログループの承認を受けたようです。これで4ヶ月の支援延長が認められたかたちになります。

構造改革リストの内容は、省庁数減少、脱税汚職対策、密輸入摘発強化といったもので、国民の生活を圧迫させるような緊縮財政でなかったところに苦肉の策といった感じが出ています。

個人的には、これが本質的な財政の立て直し策になるのか甚だ疑問ですが、ユーロ側もある程度のところで手を打たないといけないのでしょう。

今後4月末まで、内容の煮詰めを行うようです。

ギリシャは7,8月に大きな債務返済を抱えており、今回の支援延長期間ではカバーできません。

そのため今回の支援延長は「とりあえず」感が強いのが現状です。

つまり6月頃には、再度今回と同様の問題が発生する可能性が強いことを意味しています。

まだまだギリシャの動向には注意が必要です。

さて、今日は要人発言が続きます。

19:00 カーニーBOE総裁発言

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イエレン議長発言とギリシャ改革案会合が始まります

2015年02月24日

昨日提出されるはずだったギリシャの経済改革リストは、予定より遅れ現地時間の深夜に提出されたようです。

この後、電話会合が行われ4ヶ月の支援延長が決着するもようです。

はたしてチプラス首相の公約だった緊縮財政破棄をどの程度譲歩し、それをユーロ側が納得するかが注目です。

そして本日は24:00より、イエレンFRB議長発言が予定されています。

先日も話したように、前回公表されたFOMC議事録では早期利上げに慎重な意見が多い内容でしたが、この議事録が作成された時点では、強い内容だった今月の雇用統計が含まれていません。

本日のイエレン発言では雇用統計の内容を盛り込んだものになるでしょう。

ただし、雇用統計以外のアメリカ経済指標は弱い内容のものが多いため、どちらに転ぶかは分からない状況です。

市場の予想では、議事録よりもやや利上げを推進するタカ派的な発言になるとしているようですが、逆に特に変化のない内容だったら、サプライズ相場になるでしょう。

いずれにしても、相場は一時的に大きく動く可能性がありますので、当サイトのMT4 EAをご使用の方々は、EAの稼動停止、ポジション調整、発注量調整などのリスク回避策をとることをおすすめいたします。

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まだまだ続くギリシャ問題

2015年02月22日

今週はひと言で言うと「ギリシャ一色の一週間」といったところでしょう。

昨夜でユーロ圏財務相会合が終りましたが、結果的にはギリシャが要求した6ヶ月の支援延長ではなく、4ヶ月の支援延長で「暫定合意」になりました。

この「暫定合意」というのは、23日の月曜日までにギリシャが財政改革の草案を提出し、その内容を吟味した上で「正式合意」となるという意味です。

ギリシャのチプラス首相は国民に対して、「緊縮財政はしない」という公約を掲げて選挙に勝ちました。

ですので、債権国側の要求全てをのんで、緊縮財政を徹底したような草案を出すことはできません。

一方、債権国側(特にドイツ)としては、張りぼてのような財政改革案など出されて、それでOKでも出そうものなら、支援する理由を自国の国民に何て説明したらいいのでしょう。

このあたりは、双方の駆け引きが長引くことを意味しています。

ギリシャの財政改革は、23日の草案を元に4月末までに具体的な内容を協議するようです。

さて来週は25日 24:00にイエレンFRB議長発言が予定されています。

先日18日に公表されたFOMC議事録では、時期尚早の利上げに慎重姿勢がうかがえるような内容だったために、市場の期待を損ないドルが売られる結果になりました。

ただし、この議事録は強い内容だった前回の雇用統計の発表前のものです。

ですので25日のイエレン発言は、その雇用統計の内容も含めてのものになるでしょう。

アメリカの経済指標は雇用統計以外は、ここ最近弱い内容が続いています。

そのあたりを鑑みると、ハト派的な意見に落ち着く可能性がありますが、どんなサプライズ発言が飛び出すかもわかりませんので注意が必要です。

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ギリシャが正式に支援延長要請を発表

2015年02月20日

昨日は初めてのECB理事会議事要旨が公表されました。

内容的にはとくに目立ったものもなく、初めての公表であったため市場の反応は薄かったようです。

今後の公表に関してはユーロ圏の経済政策を知る手がかりになるでしょうから、しっかり内容を把握していく必要がありそうです。

さて、昨夜ギリシャが正式に支援延長要請をユーログループに行いました。

これに対してドイツがギリシャ側の解決策は本質的なものではないと、即座に支援延長を拒否。

再度、本日2/20の23:00からのユーロ圏財務相会合で協議されます。

この協議が最後となりますので、非常に注目度は高いです。

ギリシャ側は、譲歩の姿勢を見せているようですし、ギリシャも他の債権国もギリシャのユーロ離脱は望んでいないことから、市場は楽観ムードがあるようです。

しかし、相場の動きは敏感になりそうですし、一時的にユーロを中心に大きな変動があるかもしれません。

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ドラギECB総裁「来年1月から政策委員会の議事録公表を開始する」と発表

2015年02月19日

日本時間2/19 4:00に公表されたFOMC議事録の内容は、時期尚早の利上げに慎重姿勢を示す委員が多く、市場の期待に反する内容でした。

この公表を受けて、ドルは大きく売られる結果になりました。

ただし、利上げの行方については2/25 24:00に予定されているイエレンFRB議長の発言が大きな鍵を握りそうです。

ここ最近の米指標の内容は悪い結果が多く、イエレン発言も利上げに慎重になる可能性が大きくなっています。

国内では、先日日銀関係者が更なる追加緩和は逆効果との発言があったとの報道が流れましたが、黒田日銀総裁はこれを否定しました。

しかし市場では政府、日銀は追加緩和には消極的との見方が強まっていて、これも円売りの重石になっている状況です。

さて昨年の7月、ドラギECB総裁が「来年1月から政策委員会の議事録公表を開始する」と発表しました。

本日21:30に発表されるECB理事会議事要旨公表がその第1回目になります。

今までECBは議事録を非公表としていたため、市場はECBの決定に予測がつきづらく、ある日突然のサプライズ発言というものが多くありました。

これからは他国の主要中銀のように議事要旨が公表されることになりますので、市場もECBの動向が予測しやすく、トレーディングがやりやすくなることでしょう。

今回の議事録公表では1/22に行われた追加緩和に対してどのような過程で決定がなされたのかを知ることができるかもしれません。

またギリシャ問題などに対しての協議の有無なども確認できる可能性もあります。

公表は初めてのことなので、市場に与える影響は未知数です。

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