対米ドルでは円安が進む。FOMC議事録の反応は?

2015年04月12日

今週は対米ドルでは円安がすすんだ週でした。

4/8に発表されたFOMC議事録では、6月利上げ指示は数人で、大半が年後半の利上げを支持するなどで、6月利上げ期待はほぼ立ち消え状態になっているにもかかわらず、ドル買いの展開になりました。

これは6月利上げの可能性は少なくなったが、いまだ年内の利上げは期待大との判断なのでしょう。

その後も週末の調整が入るまで、ドル買いはすすみました。

アメリカの経済指標の内容は、そこまで強いものではなかったにもかかわらず、円安が進行する背景には、アメリカの第1四半期の指標の弱さは悪天候や港湾ストの影響で第2四半期は堅調との見方からのようです。

逆に対ドル以外のクロス円では、円高になっている通貨も多いのが現状です。

これは中曽日銀副総裁が、物価基調の変化がなければ追加緩和は不要との発言を行ったことにも要因があるでしょう。

こういった、対ドルとその他のクロス円との方向性が逆行する状態は今後も続く可能性があります。

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本日は米雇用統計、EAトレードには注意

2015年04月03日

本日21:30に米雇用統計が発表されます。

4/1に発表されたADP雇用統計では予想22.5万人に対して結果18.9万人で予想より大幅なマイナスになりました。

ADP雇用統計と米失業率の関係を見てみると、2013年以降でADP雇用統計が予想より結果が悪かったことが14回ありました。

その14回のうちで、失業率も悪化したのは5回です。

そこまで相関性がありそうには見えません。参考程度に考えるのが良いでしょう。

問題は、前回の雇用統計時も指摘された平均賃金と労働参加率の停滞です。

失業率や雇用者数だけにとらわれずに判断するべきでしょう。

さて当サイトが配布している無料EAにつきましては、雇用統計発表時の急激な値動きの可能性によるリスク回避のため、いつもどおりEAの稼動停止、保有ポジション調整、あるいは発注量の縮小などの対策をとられることをおすすめいたします。

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2015年3月はレパトリエーションによる円高がおこりやすい月でした

2015年04月01日

3月は年度末ということもありレパトリエーションによる円高がおこりやすい月でした。

結果的には3月の始値は119.7円、終値が120.1円ほどでわずかに円安状態。

それでも中旬から下旬にかけては最大で3円ほど円高になる場面もありましたので少なからず影響はあったのかもしれません。

3月当初の円安は好調な米雇用統計の結果を受けたものです。

ただし内容的には平均時給、労働参加率は低迷した状態で、決定的に良好という内容ではありません。

実際その他のアメリカ経済指標は、お世辞にも強い内容とは言えず、信頼性に乏しい状態です。

アメリカ長期国債の利回りも低下する場面が目立ちました。

3/19のFOMC後のイエレン議長会見でも、インフレ見通しと経済見通しが引き下げられ、輸出の伸びの鈍化について言及されました。

この発言をうけて、早期の利上げ期待は一気に後退したことで、その後のドル売りにつながりました。

それでも市場では利上げ期待は失われておらず、今後も大きな円高には繋がりにくいと思われます。

4月は3月同様にドル円は底堅く上値が重い展開になる可能性が高いのではないでしょうか。

注目はもちろん米雇用統計を筆頭に、各国の要人発言です。

日本においては統一地方選挙を控えていますので4月は大きな動きはないでしょう。

ただ、3/27に発表された全国消費者物価指数(コアコアCPI)は前年同月比2.0%となり、消費税増税の影響分と推測される2%分を除くとほぼゼロ状態になっており、今後再びデフレ状態になる可能性があります。

それを考えると5月以降の追加緩和の可能性についても考えなければなりませんが、追加緩和のデメリットもあり、板ばさみの状態がつづくでしょう。

とにかく、いつサプライズ発言があってもおかしくない状態ですから、要人発言時は今後も要注意です。

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ユーロの弱さとアメリカ経済指標の弱さが浮き彫りに

2015年03月14日

今週はユーロの弱さとアメリカ経済指標の弱さが浮き彫りになった週でした。

まずは週初めの3/9、ECBが量的緩和を開始すると欧州債券は利回りが低下し、ドイツ国債は7年債までマイナス利回りになりました。

その後ユーロは大きく売られ、ユーロドルは1.1ドルを大きく割り週末の終値では1.05ドルを下回りました。

今後は1.0ドルの等価レートが意識される展開です。

その弱いユーロに対しては優勢を保っている米ドルですが、3/12発表の小売売上高、3/13発表の生産者物価指数ともに予想を大きく下回る内容でした。

ここ最近アメリカの経済指標結果は雇用関係以外は弱い内容のものが多く、早期利上げ観測も尻すぼみになっている状況です。

米国債の利回りも低下しており、上値は重いようです。

ただ、かといってドル売りの勢いを強めるような材料もないため、ドル円は週末にかけては上値121.6円付近、下値121.0円付近での非常に狭い範囲での取引になっています。

このボラティリティの狭い中での動きは、3/18 27:30に予定されているイエレンFRB議長発言まで続く可能性があります。

同日の27:00に予定されている政策金利発表での利上げは99.9%ありえないでしょうが、とにかくFOMCは瞬間的に大きく値が動きやすいので要注意です。

その他来週気を付けるべきイベントは以下。

3/17 15:30 黒田日銀総裁会見
3/18 

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2015年3月、今後の為替の展望はどうなる?

2015年03月08日

今週の大きなイベントはドラギECB総裁会見とアメリカ雇用統計でした。

ドラギECB総裁会見のポイントは、QE(量的緩和)の開始時期とその期間およびギリシャ支援についてでしたが、QEの開始時期については市場の予想通り3/9からに決定されました。

QEの期間は2016年9月までに設定されていましたが、ドラギ総裁は「インフレ軌道に持続的変化が見られるまで買入を継続する」と述べ、設定期日以降も延長される可能性を指摘したことで、ユーロ売りが優勢になりました。

ギリシャに対しては、救済条件の約束が進展しない限り、ギリシャは資金繰りに行き詰ると述べ、圧力をかける姿勢のようです。

アメリカ雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想の23.5万人を大きく超える29.5万人となり失業率も予想の5.6%に対して5.5%と非常に良い内容だったようです。

ただし、イエレン議長も指摘していた「平均時給」は予想を下回り「労働参加率」も前回を下回る結果になったことから、6月利上げを確信するようなものにはなりませんでした。

最近のアメリカ経済指標は雇用関係以外は弱い内容のものが多く、早期利上げの期待を盛り上げるに欠けると個人的には思います。

そう考えると最近のドル高は少々過熱気味な感じがしますので、今後は何らかのネガティブサプライズがあると、一気にドル売りが優勢になる可能性があります。

来週は中国関連の指標が多く発表されます。

この内容が悪いようだと、中国と関連性が強い豪ドルの相場にも影響があるでしょうし、豪州は12日に雇用統計を控えていますので、この内容が悪いようだと4/7の豪政策金利発表で利下げの可能性が高くなりそうです。

また9日にはECBのQEが開始されますので、ユーロ相場の動きに注意が必要です。

なお本日より米国市場は夏時間に移行しますので、月曜日からの指標発表は日本時間で一時間早く発表されます。

お気をつけください。

当サイトが無料配布しているMT4 EAは、今月は現在のところ5つとも全てプラス収支です。

ですが今後も相場の大きな値動きが予想されるときは、今までどおりリスク管理を実施することをおすすめします。

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