米労働省が10日に第2・四半期非農業部門労働生産性(速報値)を発表しました。結果は年率換算で+2.3%(市場予想+3.5%)となり前四半期の+4.3%から鈍化しました。非農業部門労働生産性は2019年の第3・四半期から乱高下を繰り返していますが、これは娯楽や宿泊などの低賃金産業が空洞化した後に過去数カ月間で急速に事業を再開していることが原因として挙げられます。
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米 第2・四半期非農業部門労働生産性(速報値)
10日、米労働省が発表した第2・四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比+2.3%上昇と、前四半期の+4.3%(+5.4%から下方修正された)から鈍化しました。市場予想は+3.5%でした。
米労働省が発表する非農業部門労働生産性とは、非農業部門の労働生産性を算出した指標で、数値の上昇は景気向上を意味し、数値の下降は景気の減退を意味します。
生産性は新型コロナウイルスのパンデミックの初期に上昇した後、2020年第4・四半期に低迷。その後は回復しています。生産性が乱高下している一因として、娯楽や宿泊などの低賃金産業が空洞化した後に過去数カ月間で急速に事業を再開していることが挙げられます。
労働時間は前期比+5.5%で前四半期の+4.0%から増加しています。
経済全体の生産高が新型コロナのパンデミック前の水準を上回っているにも関わらず、労働時間は依然として2.8%下回るなど、経済活動の再開ペースは雇用回復に見合っていない状況が続いています。
生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストは前期比+1.0%(市場予想+1.1%)。なお前四半期は速報値の+1.7%から-2.8%へ大幅な下方改定となっています。第2・四半期は前年同期比で+0.1%。単位労働コストも、パンデミックの打撃が低賃金産業に偏っていたことで統計にゆがみが生じています。
時間当たりの労働報酬は前期比+3.3%。前四半期は+1.4%で、前年同期比では+2.0%でした。
オックスフォード・エコノミクスの米国担当主任エコノミスト、リディア・バウサー氏は、「テクノロジーの導入が加速し、新たな企業が歴史的なペースで設立さている上、危機後も在宅勤務へのシフトが続く可能性が高い」と指摘。「パンデミックに伴う効率化には完全に実現するまで数年を要するものもあるが、中期的には持続的な生産性の回復につながる」と述べています。