レバレッジとは、小さな力で大きなものを動かす梃子(てこ)のことであり、FXでは少ない証拠金で大きな利益を獲得したい場合に使われます。日本では最大レバレッジが25倍と規制されているため、大きな利益を狙う投資家は海外のFX会社を選択すると良いでしょう。MT4でEAを使って自動売買をおこなう方も海外のFX会社をおすすめします。
FXのレバレッジを徹底解説
日本と海外のレバレッジ事情
日本には500倍などのハイレバレッジを売りにするFX会社が沢山ありましたが、現在は2011年8月に発表された金融商品取引法により、個人FXトレーダーのレバレッジは25倍に規制されました。法人は2017年2月にヒストリカル・ボラティリティ方式(HV方式)といったものでレバレッジ規制がおこなわれています。HV方式とは、過去の相場変動に基づいて通貨ペアごとに毎週レバレッジが見直される方式で約30倍~80倍程度で変動し、状況によっては25倍を下回ることもあります。
海外のFX会社は各国が定めている最大レバレッジが適用されています。ヨーロッパ、オーストラリアやロシアではレバレッジの規制自体が存在せず、日本人の多くが口座開設をしているヨーロッパ拠点のFX会社では500倍や1000倍のレバレッジを提供する会社も多く存在します。レバレッジが1000倍になると10万円の資金で最大1億円分の通貨を購入することができます。
なお、韓国や香港ではレバレッジ20倍、アメリカにおいては日本よりもレバレッジ規制が厳しく、通貨ペアごとに5倍~33倍でレバレッジが定められています。
レバレッジのメリットとデメリット
レバレッジのメリットは少ない証拠金で大きな利益を獲得できることにあります。例えば、最大レバレッジ1000倍のFX会社を利用して10万円の証拠金で1ドル100円を1億円分購入し、為替レートが101円になれば100万円が利益となります。1円程度の値動きはアメリカの雇用統計時やFOMCで頻繁に動きますので珍しいことではありません。
レバレッジのデメリットは上記と同様の条件でFXトレードをおこない、為替レートが99.9円に値下がりするだけで10万の証拠金が底をついてしまうことです。わずか0.1円の値下がりで10万円を失ってしまいます。
つまりレバレッジのメリットとデメリットは、大きな利益が得られる可能性がある反面、一瞬で証拠金を失ってしまう危険もはらんでいるということになります。上記は最大レバレッジでFX取引をおこなった極端な例となりますので、証拠金に見合ったロット数でレバレッジコントロールをしてFX取引をおこなえば、ローリスクで安全なFXトレードが実現できます。
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