今週は全体的に市場を動かす材料に乏しく、動きの弱い相場になりました。
来週にはFOMCが控えていますので、その様子見といった要因もあったのでしょう。
注目の内容としては、7/22の英中銀金融政策委員会議事要旨が上げられます。
これは7/14にカーニー英中銀総裁が発言した「利上げの時期は近づいている」に対する情報を得られる期待感からです。
議事録では全員一致で政策金利据置きであったことから、少々肩透かし感が漂いましたが、多くの委員がインフレリスクを指摘していたことが分かり、利上げ期待が再確認されました。
8/6の英中銀金利発表は要注意です。
アメリカの経済指標では7/22の中古住宅販売件数は予想を上回る内容、7/23の新規失業保険申請件数も41年来の低水準となりドル買いを推し進めることになりました。
ただし、ここ最近の原油安や株安、利回り低下の影響で上値は重く、さらに7/24の新築住宅販売は予想外の悪い内容で、ちょっとしたネガティブサプライズになりました。
今後はおそらく7/29のFOMCまでは、動きの弱い展開になると思われます。
視点を日本に向けると、黒田日銀総裁が「日本のインフレ率は、向こう数ヶ月で相当加速するので、追加緩和は必要ない」との発言をしました。
個人的には、そういった材料が全く見当たらないので、発言の真意を問いたいところです。
IMFもこの発言に対して「中期的に日本のインフレは日銀の目標に到達することはないので、追加緩和の強化が必要」と意見しています。
ここ最近、日本の経済政策はフワフワとしており筋の通った状態ではない印象がありますので、今後なんらかの動きがあるかもしれません。
とりあえずは7/31の消費者物価指数の結果に注目があつまりそうです。
さて来週は先に述べましたが、7/29の27:00に発表されるFOMC政策金利に注目が集まります。
ここでの利上げは99%ありませんが、イエレン議長発言は重要です。
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