米労働省が10日に発表した11月の消費者物価指数(CPI)は+6.8%となり10月の+6.2%から更に伸びが加速しました。また価格変動の大きい食品とエネルギーを除いたCPIコア指数も市場予想どおり+4.9%と高い伸びを示しました。この結果を受けてFRBによるテーパリングが加速する可能性があります。
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米11月消費者物価指数(CPI)
10日、米労働省は11月の消費者物価指数(CPI)を発表しました。結果は市場予想どおり前年同月比+6.8%となり10月の+6.2%から伸びが加速し、1982年6月以来約39年ぶりの大幅な伸びを記録ました。供給制約下で商品やサービスのコストが広範囲にわたり上昇した。米連邦準備理事会(FRB)によるテーパリング(量的緩和の縮小)加速を促す可能性があります。
FHNフィナンシャルのシニアエコノミスト、ウィル・コンパーノレ氏は「このインフレはパンデミック(世界的大流行)や経済再開という特異性によって説明しづらい。インフレは税金であり、ガソリンや食品はその中でも最も逆進性の高いものだ。低所得者層は不釣り合いな支出をしている」と述べました。
ガソリンが前月比6.1%上昇したことが主な押し上げ要因となった。10月も同じ幅で上昇していたが、原油価格のこのところの下落を踏まえると、ガソリン価格はすでにピークを付けた可能性があります。
食品は前月比+0.7%。果物、野菜、食肉などの価格上昇を反映し、自宅で消費する食品は0.8%上昇しました。前年同月比では+6.4%と2008年12月以来の大幅な伸び。11月は外食費も伸びました。
バイデン大統領は声明で「われわれは商品価格の上昇につながっているパンデミックに起因したサプライチェーン(供給網)の問題に関して前進しており、今後数週間でさらに進展すると期待している」と語っています。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比+0.5%。前月は+0.6%でした。前年同月比では+4.9%。1991年6月以来の大幅な上昇となりました。
帰属家賃は前月比+0.4%。新車は前月比+1.1%。世界的な半導体不足で自動車の生産が制約を受ける中、8カ月連続で上昇しています。
航空券は前月比+4.7%。ただし新型コロナウイルスのオミクロン変異株の出現で航空旅行需要が減退する可能性があり、航空券価格が一段と上昇する公算は小さいとみられています。
一方、自動車保険料や、9カ月連続で上昇していた娯楽費は低下しました。
ウェルズ・ファーゴ(ノースカロライナ州)のシニアエコノミスト、サム・ブラード氏は「供給不足は来年まで続く可能性が高く、サービス業の価格も上昇傾向にあるため、インフレは改善する前に悪化する」と予想。シティグループ(ニューヨーク)のエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は「コアインフレ率の上昇傾向が続けば、最近物価安定の責務をより重視するようになったFRBにとってタカ派的なリスクが生じ、最初の利上げ時期が早まる可能性が高まることを示唆する」と述べました。