供給管理協会(ISM)は1日、4月の米ISM製造業景況指数を発表しました。市場予想は46.3でしたが、結果は47.1で2020年5月以来最低を記録した前月の46.3も上回りました。回復した要因としては新規受注の改善、雇用の回復などがあげられています。
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米4月ISM製造業景況指数
1日、供給管理協会(ISM)が報告した4月の米ISM製造業景況指数は2020年5月以来最低を記録した前月の46.3を上回る47.1となりました。アメリカの製造業は、借入コストの高騰や信用条件の厳格化などにより、今年景気後退のリスクが高まっている中、製造業景況指数は低下していきました。しかしながら新規注文がわずかに改善し、雇用が回復したことで、わずかながらも回復傾向にあるようです。
一方でインフレ圧力は高まっており、米国連邦準備制度理事会(FRB)が水曜日に、さらに0.25%の利上げを実施し、5%〜5.25%のレンジに設定することが期待されています。FRBは1980年代以来最も速いペースで金利引き上げを行ってきましたが、今回の利上げを最後に一時的に停止する予定です。
ノースカロライナ州シャーロットにあるLPLファイナンシャルの主席エコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は、「経済は年末にはおそらく景気後退に陥るでしょう。」と述べました。
製造業のPMIが50未満となると、経済が縮小していることを示すため、今回の46.3から47.1への上昇も、経済がまだ低迷していることを示しています。実際、製造業者によると、顧客が高い物価と今後の経済の見通しが分からないことで製品を注文することに躊躇している状況です。また企業側の製品在庫も過剰で、今後の生産増加には向かない状況となっています。
ISMは、製造業のGDPの73%が収縮していると発表しました。これは3月の70%から上昇しています。ただし産業全体のGDPの急激な減少は少なくなっています。
ISM製造業調査委員会の委員長であるティモシー・フィオレ氏は、「総合PMIの計算値が45%以下である製造業GDPの割合は、製造業全体の弱さの良い指標となるため、4月には12%に低下しました。先月の25%に比べ、改善が見られる。」と述べています。
最大の6つの製造業のうち、石油・石炭製品および輸送機器の2つだけが成長を報告しています。株式市場は上昇しており、ドルは一握りの通貨に対して上昇し、米国債の価格は下落しています。
賛否両論の反応
最近の金融市場の混乱により、銀行が貸し出しの基準を厳しくし、金利が上がったことに加え、製造業が経済の11.3%を占めているにもかかわらず、製造業の商品の需要が減少し、サービス産業の需要が増加していることで、製造業の業績が低迷しています。
企業は、今年後半の需要の低迷を予想して、製品を販売した後、在庫を補充するための新しい商品を注文する量を減らしています。政府は先週、民間在庫投資が2021年第3四半期以来初めて1四半期で減少したと発表しました。また、設備投資も2四半期連続で縮小し、先月の年率1.1%の経済成長を抑制しました。ISM調査に参加した企業の反応は様々でした。
