米ISM製造業景況指数 市場予想を下回るものの回復傾向

2023年08月02日

供給管理協会(ISM)は1日、7月の米ISM製造業景況指数を発表しました。市場予想は46.8でしたが、結果は46.4で市場予想を下回ったものの、前月の46.0は上回りした。米国の製造業は、7月にも弱さが続いています。新規受注は少しずつ改善していますが、工場の雇用は3年ぶりの低水準で、レイオフが増えているようです。現在のISM製造業景況指数は2020年5月以来の最低水準で、PMIが50を下回るのは9ヶ月連続となります。ただしISM調査は業況は良くないと評価していますが、実際のデータからは徐々に回復している兆しが見られます。また連邦準備制度のデータによれば、工場生産は前四半期に回復し、減少傾向を終えたと評価されています。

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ISM製造業景況指数

1日、供給管理協会(ISM)は、7月の米ISM製造業景況指数を発表しました。7月における新規受注の徐々な改善が見られたものの、米国の製造業は弱い水準で安定しており、工場の雇用は3年ぶりの低水準となり、レイオフが加速していることを示唆しています。

供給管理研究所(ISM)は、火曜日に発表した報告書で、製造業PMIが前月の46.0から今月は46.4に上昇したと述べました。これは2020年5月以来の最低水準でした。

これで、PMIが50のしきい値を下回ったのは9ヶ月連続であり、これは2007年から2009年の大不況以来の最長記録です。ロイターが行ったエコノミストの市場予想では、指数は46.8に上昇すると述べました。

ISM調査では、製造業の状況は依然として悪いと評価されていますが、実際の数字(ハードデータ)は、そのセクターが徐々に回復していることを示唆しています。先月の連邦準備制度のデータによれば、工場生産は第二四半期に回復し、2つの連続した四半期の減少を終えました。

政府は先週、前の2四半期で低迷した後、第二四半期の設備に対する事業支出が堅調に増加したと報告しました。経済全体の11.1%を占める製造業は、2022年3月以来連邦準備制度からの5.25%に相当する利上げによって打撃を受けています。

COVID-19パンデミック中に急増した耐久消費財への支出は、航空旅行や遊園地への訪問などのサービスが優先されるようになり、減速しています。

ISM調査の先行きを示す新規受注サブインデックスは、7月に47.3に上昇しました。これは2022年10月以来の最高水準で、6月の45.6からの上昇です。

金利負担の継続的な影響が続いているにもかかわらず、需要が持ちこたえることで受注の展望が向上しており、企業が在庫を再構築する契機となっています。7月においても工場や顧客の在庫は低水準であり、これは将来の生産に好影響をもたらすものとなっています。

需要の弱さが原材料の価格を抑制しています。調査によると、製造業者が支払う価格の指標は、供給チェーンの大幅な改善に伴い、7月には41.8から上昇して依然として低水準の42.6となりました。

ISMによれば、製造業企業への納入業者の納期性能は10カ月連続で向上しています。商品のディスインフレーションは、経済の価格圧力を和らげるのに役立ち、6月には年間インフレーションが急速に減少しました。

注文がまだ低迷しているため、工場の雇用は減少しています。6月には、ISMが企業が「従業員数を管理するために従来よりも大幅にレイオフを行い始めた」と報告しました。この慣行はおそらく7月にも勢いを増すでしょう。調査の工場雇用指数は44.4に低下し、これは2020年7月以来の最低値で、6月の48.1からの低下です。

ただし、これは政府の非農業部門の雇用統計における製造業の雇用を信頼性のある予測材料とは言えません。工場の雇用は今年の大半で大幅に増加しています。

エコノミストのリューターズの調査によれば、先月の製造業の雇用はおそらく5,000人増加したとされています。全体の非農業部門の雇用は、6月に209,000人増加した後、7月には200,000人増加すると予測されています。米国労働省は7月の雇用レポートを金曜日に発表する予定です。

今回の発表におけるMT4 EAへの影響

今回の7月米ISM製造業景況指数発表時のドル円相場への影響をMT4チャートで見てみると、発表前143.26円付近でしたが、発表後は142.87円から143.46円のおおよそ60pipsの範囲で乱高下しその後は徐々に相場は落ち着きを取り戻しました。なお当社がリリースしている無料MT4 EAについては影響はありませんでした。

MT4チャートの日足でATRインジケーターを表示させてみるとドル円相場では7月に入ってからボラティリティが上昇してきておりEAでの取引に有利な展開になっております。ユーロドル相場についてもドル円ほどではありませんが徐々にボラティリティが上昇してきているようです。どちらの通貨ペアでも重要指標発表時には相場が乱高下する傾向は続いておりますので、当社のリリースする無料MT4 EAをご使用の方はメルマガ等で注意喚起しているとして注意喚起しております注目の経済指標発表時にはEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめします。

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