欧州通貨の下落は落ち着いたものの

2016年06月28日

昨日の為替市場も英国のEU離脱を警戒した動きが続きました。

ユーロやポンドの下落は落ち着いたものの、上値は重く、じわじわと下落トレンドが続いている状態です。

今週に入ってから欧州通貨のセリングクライマックス的な売りは収まっていますので、売られすぎを緩和する方向へレートは動きそうですが、底値はまだ確認されていない為、市場も様子見状態にあるようです。

一方、ドル円は英国民投票開票中に100円を割り込む動きを見せたものの、現在は101.5あたりでサポートされている状況ですが、こちらも上値は重く102円あたりで頭を抑えられています。

また米国のFOMC政策金利ですが、今回の英国民投票の結果を受けて、9月利上げは無いとの見方が市場では強まっているようです。

最近は米国の雇用もかげりを見せはじめており、個人的にも今後はしばらく利上げ無しの方向で相場を考えるのが正しい気がします。

さて、実際の英国EU離脱はどうなるのかが気になりますが、英国では国民投票のやり直しや、政権はEU残留へ動くとの期待も出ているようです。

しかし、キャ メロン英首相は「議会は国民の選択を尊重すべき」と発言しており、現段階ではEU離脱の方向に動くようです。

まだまだ英国では、スコットランドの英国離脱の再度の国民投票実施の可能性など、今後も混乱が起こるおそれは十分にあります。

為替相場は、負の情報(通貨の価値を下げるような情報)には敏感に反応し、値動きも大きくなる傾向がありますので、市場の動きには十分にお気をつけ下さい。

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