2019年3月12日に英国EU離脱(ブレグジット)案採決が英国議会で行われました。
2019年3月末でのブレグジットに向けて英国側とEU側はこれまでに何度も協議を重ねてきましたが、双方が納得するような結果が得られない状態で英国は離脱案を作成しました。この離脱案に対して英議会が賛成か反対かを問うのが今回の議会採決です。
市場予想では離脱案反対が多数で決着という意見が圧倒的でした。その場合の最悪のシナリオは議会の合意がないままEUを離脱するという「合意なき離脱」です。昨年から「合意なき離脱」におちいる恐れは市場でも取り沙汰され、たびたび相場ではポンド売りに繋がっていました。
しかし最近になりメイ英首相が3月12日の議会採決で否決された場合は、翌日に「合意なき離脱」を行うかどうかの採決を行い、これも否決された場合は離脱を3か月延期すると発言しました。
このような状況のなかで行われた3月12日の議会採決時の相場の動きをMT4で分析していきます。
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英国EU離脱(ブレグジット)案議会採決までの流れ
3月11日に英国のメイ首相とEUのユンケル委員長は協議を行い、これまで離脱案反対派が求めてきたものに対して改善を得たという認識を示しました。これを受けてメイ首相は議会採決にかけることになりました。
3月12日は日本時間の23時頃から審議が始まり、13日未明に採決が行われるという流れでした。
この日の審議でメイ首相は「この協定案が承認されなければ、離脱実現はない。仮に離脱延期になり新たな離脱案を作成したとしても、それをEU側が認める保証はない」といった発言を行い、今回の議会採決での承認を求めました。
実は離脱協定案の議会採決は2019年1月15日にも行われています。結果は賛成202、反対432という大差で否決されています。
メイ首相はこの結果を受けて離脱案を修正したうえで今回の採決に臨んだ次第です。