12月結果と2018年総括・2019年相場予想

[更新日:2019年01月03日]

12月の相場は一方的なドル売りの展開になりました。月初に米国が対中追加関税の発動を90日間延期すると報道され市場は株高、円安のリスク選好の展開で始まりましたが、その後ファーウェイ副会長がイラン禁輸に抵触したとしてカナダ当局がアメリカの指示で逮捕したことで、米中貿易摩擦が深刻化することが懸念されて急激にドル売りが進みました。

12月も半ばを過ぎると米国の経済指標が弱さを見せ、市場には世界的な景気減速への警戒感が広まり米株は急落しました。為替相場もそれにつられる様にドル売りの展開となりました。

また12月11日に予定されていた英国のEU離脱案の議会採決が、政府側が敗北を確実視したため一方的に採決を延期する方針を示し、また会見では「政府は合意なきEU離脱の準備を加速する」と言及したことで、市場には不透明感が漂いました。

終盤に入ると米国ではトランプ大統領と米議会が暫定予算案で合意できず一部米政府機関が閉鎖されるなど市場にはリスク回避の動きが広がります。クリスマス休暇で為替市場の流動性が枯渇するなかでの出来事でしたので相場の変動も大きなものになりました。

当社のEAも激変する相場に影響を受けたものもありましたが、全体的にはトントンの成績となりました。

1月は19日に予定されているFOMC議事録ご注意ください。2015年12月からの9回にわたる利上げで市場ではこれ以上の利上げは米国経済に悪影響を与えるという見方も増えてきています。FOMC議事録では今後の利上げペースに対する方針が発表される可能性もあります。発表前後には相場が乱高下するおそれもありますので、その他の注目経済指標と合わせてリスク回避のためにEA停止などの措置をとり、相場の動きの様子をみられることをおすすめいたします。

EAの稼働停止および再稼働についてのタイミングは以下のサイトを参考にされてください。

MT4 EAの経済指標発表時の稼働停止の必要性について
https://mt4-ea.com/blog/4118/

■ 2018年総括

2018年前半は米中貿易摩擦や米株の大幅下落などで大きくドルが売られる相場になりました。2018年初のドル円レートは112.7円ほどでしたが3月には一時104円台に入るという急激な下落をみせました。

しかしそこから相場は一変しました。米国経済指標は強さが目立ちFOMCでの利上げも予想通り順調に進みます。また米中貿易摩擦のリスク懸念も一段落したことで、ドル円は10月には114円を超えました。

その後は英国のEU離脱問題やトランプ大統領がFOMCの利上げペースに難色を示すなどファンダメンタルな問題が多発します。またファーフェイ副会長がアメリカ側の指示でカナダ当局により逮捕されるなど、米中貿易摩擦の再燃懸念もありドル円は急下落。2018年末は109.7円ほどで引けました。

2017年は下げては上げ、上げては下げの変動幅の広い持ち合い相場を形作りましたが、2018年は上下動の激しい相場になり、2016年の相場に近い形を作りました。

そんな相場状況の中、弊社EAの総利益は獲得pipsを基準にしているもので750pipsほどの利益、また最大損失率を基準にしているEAでも11.5%の利益をあげることができました。

■ 2019年相場予想

2019年当初は問題が多い展開になりそうです。まずは日中貿易摩擦が引き続き相場に影響を与えることになるでしょう。長期化している日中貿易摩擦は中国経済を圧迫し始め、米国も自動車産業などに影響が出ています。このままこの状態が続くならば世界的な景気後退に進んでいくおそれも出てきます。

また英国のEU離脱交渉も難航しています。本来2018年12月11日に予定されていたEU離脱案の英国議会採決が政府側の敗北濃厚とみるや、議会採決を延期する方針を発表しました。これにより以前から懸念されていた「合意なき離脱」が現実味を帯びる事となり、今後の相場に多大な影響を与えそうです。なお予定では2019年3月には英国はEUを完全に離脱します。

米国のFOMCの利上げペースにも注目が集まっています。当初は2019年は年3回の利上げが見込まれていましたが、2018年12月のFOMCでメンバーの利上げ見通しが年2回に修正されていることが明らかになりました。しかし市場は2015年12月から9回に及ぶ利上げで米国経済に支障が出てきていると見ていて、2019年は年1回の利上げを期待しているようです。市場の思惑とFOMC側の思惑の乖離が相場にどのような影響を与えるか現状では不明ですが、注目すべき事案であることは確かです。

■ 2018年12月のEAトレード結果(若干の誤差はご容赦ください。)

デモ口座実稼動、EAデフォルト設定フル稼働、Swap含まず公表。
()内は重要指標発表で、EAを停止した場合の結果となります。

・Proto7V7.1       +2.76%(左に同じ)
・STCFX1.1         +0.88%(+0.83%)
・RSIlogic2.1      +0.53%(+0.21)
・RegFX2          -41.6pips(左に同じ)
・2PTFX1.1         -186.4pips(左に同じ)

※1、STCFX1.1、RSIogic2.1、Proto7V7.1は最大損失率が基準のEAのため、EAの成績は証拠金残高に対する損益率(%)で記載しています。

■ 2019年1月の注目経済指標

1月4日 米 雇用統計(22:30)、FRB議長発言(24:15)
1月9日 米 FOMC議事要旨(28:00)
1月24日 欧 ECB政策金利(21:45)、ECB総裁発言(22:30)
1月30日 米 FOMC政策金利(28:00)
2月1日 米 雇用統計(22:30)

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