EAにも関係するMT4のリアル口座とデモ口座の違い

2018年10月17日

MT4を提供しているFX会社ではリアル口座とデモ口座の用意がありますが、各口座で全く同じFXトレードをしても取引結果に違いがでることがあります。当社はMT4でEAを作成する会社なのでこの違いに関する質問が良く届きます。リアル口座とデモ口座の違いが理解できればFXトレードに戸惑うことが減りますので詳しく解説していきます。

MT4のリアル口座とデモ口座の違い

MT4のリアル口座とデモ口座では、値動きの回数を示すVolumeと4つの価格を示す四本値に大きな違いがあります。Volumeをみるとリアル口座の方が細かい値動きとなっているのが分かります。四本値(始値、高値、安値、終値)は、Volumeでリアル口座の方が細かい値動きをするため、リアル口座とデモ口座では異なる価格を示していることがあります。

また、リアル口座とデモ口座の四本値のデータに違いがあると、MT4を使ったEAのバックテストの結果にも違いが出てしまうため、バックテストをおこなう場合はリアル口座の四本値データをMT4のデモ口座内にインストールして、実践により近い結果を得たほうが良いでしょう。以下からはMT4のリアル口座とデモ口座の違いと最適な操作方法について解説していきます。

これはあくまで推測ですが、MT4ではリアル口座の利用者よりもデモ口座の利用者の方が圧倒的に多いため、FX会社がサーバー負荷を軽減させるためにデモ口座のデータを意図的に軽くしていることからリアル口座との違いがあるのだと思います。

MT4のリアル口座とデモ口座のVolumeの違い

株式トレーダーがVolumeと聞くと、株が何株取引されたかの出来高のことだと想像します。しかしMT4のVolumeとは、決められた時間に何回の値動きがあったのかを示す指標となり、5分足のVolume であれば5分間の値動きの回数になります。

以下画像はMT4のリアル口座のUSD/JPYの5分足データを表したものであり、MT4のツールバーの表示からデータ・ウィンドウとクリックすればMT4上に表示させることができます。Date(日付)には2018.10.11、Time(時間)には16:45と表示されていますので、このVolumeデータは2018年10月11日の16:45から現在までの5分間(16:50まで)のデータということになります。赤枠のVolumeに表示されている1619は値動きのあった回数になります。

リアル口座のUSD/JPYの5分足データ

以下画像は同じ時間帯で、MT4のデモ口座のUSD/JPYの5分足データを表したものです。赤枠のVolumeに表示されている927は値動きがあった回数になりますので、リアル口座よりもデモ口座の方が値動きの回数が少ないことを意味しています。

MT4のデモ口座のUSD/JPYの5分足デー

MT4のリアル口座とデモ口座のVolume数に違いがあると、通貨の買値と売値の差額であるスプレッドにもズレが生じるため、MT4で同じEAを稼働させていた場合にも取引結果に違いが生じます。

MT4のリアル口座とデモ口座の四本値の違い

一定期間の始値、高値、安値、終値の4つの価格をあらわす四本値においても、MT4のリアル口座とデモ口座とでは違うことがあります。以下画像はMT4のリアル口座とデモ口座のUSD/JPYの5分足データを表したものです。MT4のツールバーの表示からデータ・ウィンドウとクリックすればMT4に表示させることができます。

赤枠で囲んだ部分は四本値のことで、Openは始値、Highは高値、Lowは安値、Closeは終値となります。リアル口座とデモ口座では、数値が微妙に異なりますが表示タイミングによってリアル口座とデモ口座の四本値が一致することもありますし、1か所だけ数値が違うようなケースもあります。

四本値の数値が違った状態で自動売買ソフトのEAを稼働させると、MT4のリアル口座とデモ口座での取引タイミングにズレが起こることがあります。特にエントリーや決済タイミングに違いが起きたり、片方ではエントリー自体おこなわないという状態がみられます。

四本値

MT4のリアル口座とデモ口座のバックテストの違い

Volumeと四本値の項目で説明してきたように、MT4のリアル口座とデモ口座のデータは完全一致しないため、リアル口座のデータをデモ口座にインストールしない限りはMT4でEAのバックテストをおこなっても結果に違いがでます。以下画像はMT4のリアル口座とデモ口座を使って、全く同じ条件でバックテストをおこなった結果です。結果全体をみてみるとわずかな違いがあることが分かります。

バックテストの違い

上記例では大きな差こそみられませんでしたが、MT4のリアル口座ではエントリーしているのに、MT4のデモ口座ではエントリーをしなかったということもあるので理解しておくと良いでしょう。

また、MT4のリアル口座のヒストリカルデータを使ったバックテスト結果と、実際のリアル口座でおこなった取引結果でも違いが生じることが多くあります。その理由は通貨ペアの売買において発生するスプレッド(取引手数料)に原因があり、MT4でのバックテストでは常にスプレッドは一定ですが、実際のFXトレードではスプレッドが常に変動しています。さらに、バックテストでは注文した為替レートとは異なる為替レートで約定してしまうスリッページが発生しませんが、実際のFXトレードではスリッページが発生する可能性があります。スリッページが発生するとバックテストとはエントリーポイントやエグジットポイントが違ってくるため取引結果にも違いが生じます。

このような理由からMT4のリアル口座とバックテストでの取引結果を完全一致させることは不可能であるため、バックテストではあくまでも過去の相場においてMT4の自動売買ソフトのEAがどのようなパフォーマンスをあげたのかを確認する程度と考えておいた方が良いでしょう。

MT4でのデモ口座取引やバックテストに意味はあるのか

MT4でおこなうバックテストとデモ口座での実際の取引結果が、MT4のリアル口座の取引結果と一致しないから意味がないと考えるのも間違えです。

バックテストではこれから導入しようと考えているEAが、過去相場においてどの程度のドローダウンやエントリーがあったのかを確認することができます。デモ口座においては、導入を検討しているEAがMT4でしっかり稼働するか、EAの稼働中にエラーが発生しないかなどを確認するのに役立ちます。

当社がMT4で作成しているEAも、MT4でのバックテストやデモ口座稼働を何度も繰り返して動作性のチェックをおこなっています。最終的にリアル口座でのフォワードテストをおこない修正点や問題点がみられないことが確認できた後に皆様にEAをリリースしています。当社がMT4で作成している全てのEAは無料でダウンロードできますので、ページ訪問をきっかけにEAを取得していただければ幸いです。

また、EAをダウンロードすることで、ここまで説明してきたMT4でのバックテスト、デモ口座やリアル口座での自動売買をおこなうことが可能になります。EAのダウンロードをお求めの方は以下無料EAボタンよりご取得ください。

無料EA