12月のEA成績と1月の予定について
12月の為替相場はドル円、ユーロドルともドル高が進みました。11月に大きく拡大したボラティリティはその反動からか一気に縮小しました。特にユーロドルの縮小幅は大きなものとなりました。12月に新しくリリースしたEAは相場の急変動と年末の薄くなった取引高による荒れた相場に対応できず損失が出たものがありました。12月18日には2024年最後のFOMC政策金利発表があり0.25%の利下げが実施されました。本来利下げによって日本との金利差が縮小することからドル安に動くのがセオリーですが、2025年に4回行われると予想されていた利下げ回数が2回に半減したことでドル高に動いたものと思われます。1月20日に就任するトランプ大統領は株価上昇のため利下げ政策を好みますが、米国の消費者物価指数はジワジワと再上昇してきており、これ以上の利下げは難しい状況になっていると思われます。この状況が続くと2025年の利下げは1回になる可能性もあります。また11月に150円を下回ったドル円レートは昨年7月以来の157円を超えました。また12月に発表された国内の消費者物価指数はエネルギー価格と食品価格の上昇で前月の+2.3%から+2.7%に急上昇、生鮮食品およびエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)も前月の+2.3%から+2.4%に上昇しています。相変わらず利上げに大して腰が重い日銀ですが、2025年の早い段階で1回利上げが行われる可能性があります。
2024年の為替相場を振り返ってみると、主要国の物価高が下落方向にすすみ、欧州が4回、米国が3回の利下げを実施しました。日本はというと3月に17年ぶりの利上げを行い、さらに7月に追加利上げを実施しており、主要国とは真逆の金融政策をとっています。ユーロドル相場は欧州が米国に対して利下げ回数も利下げ幅も大きかったため1年通してドル高相場が続きました。ドル円は米国の利下げが行われ始めると急激に円高がすすみましたが、その後インフレ率が高止まりし予想通りの利下げが行われない可能性がでてくると、また一気に円安がすすむというジェットコースター相場になりました。2025年は先述したとおり米国の利下げ、日本円の利上げは最小限の回数になるかと思われます。逆に言うとそれだけ相場が安定する可能性も高くなるということになり、EAトレードに向いた相場になることが期待できます。
さて1月ですが29日のFOMCに注目が集まっています。年内最初のFOMCとなりますが、市場予想は圧倒的に現状維持となっています。先述したとおり現在の米国のインフレ率は積極的に利下げを行われるような状況ではありませんので当然の予想でしょう。発表後のパウエル議長の発言で2025年の金融政策の展望が出て市場は何らかの反応を示すと思われますので注意が必要です。発表時には相場が大きく乱高下するおそれがありますので発表前には事前に保有ポジションを決済しEAの稼働を停止されることをお勧めいたします。
MT4でのEAの稼働停止および再稼働についてのタイミングは以下のページを参考にしてください。
■ 2024年12月のEAトレード結果(若干の誤差はご容赦ください。)
デモ口座実稼動、EAデフォルト設定フル稼働、Swap含まず公表。()内は重要指標発表でもEAをフル稼働した場合の結果です。
・UJTrade5 + 5.47%(左に同じ)
・BoxFX17 + 0.18%(左に同じ)
・WADX14 ± 0.00%(左に同じ)
・SARFX13 ± 0.00%(左に同じ)
・CCITrade10 - 8.47%(左に同じ)
・Gold_EA8 - 8.51%(左に同じ)
■ 2025年1月の注目経済指標
1月8日 米 FOMC議事要旨(28:00)
1月10日 米 雇用統計(22:30)
1月15日 米 消費者物価指数(22:30)
1月29日 米 FOMC(28:00)
1月30日 欧 ECB政策金利(22:30)
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