今週は前半はウクライナ懸念、後半はアメリカ雇用統計関係中心の値動きでした。
3日は、ウクライナ情勢に振り回され、リスクオフの円高傾向になりましたが、翌4日にはリスク回避一服で円安がすすむ展開でした。
5日にはアメリカ雇用統計に先んじて、ADP雇用統計が発表。
指標内容は弱く、市場の反応は見られませんでした。
6日にはドラギECB総裁発言がありました。
措置は据え置きでしたが、ユーロ買いがすすみ、ユーロドルでは1時間ほどで100pips程度の大きな動きでした。
7日には、中国債券市場初の社債デフォルトがおきましたが、市場の反応は限定的。
ただし今後の中国経済市場への懸念が高まっているようです。
22:30発表のアメリカ雇用統計は失業率は前月より0.1ポイント悪化したものの、非農業部門雇用者数変化は大きく改善。
サプライズなインパクトはなかったものの、それなりに評価されて円安がすすみました。
週全体を見てみると、平均的にボラティリティは小さく、最近の流れを汲んだものになっています。
かといって安定しているかといえばそうでもなく、ウクライナ懸念、中国債券デフォルト問題、新興国不安など、完全には解決されていない問題があるだけに、市場はナーバスな状態だといえるでしょう。
今後も市場の動向には注意が必要です。
さて来週ですが、経済指標的には主だったものはありません。
3/13(木)26:00のドラギ発言ぐらいでしょうか。
ただし先に述べたように、ウクライナ懸念などの不安因子もありますので相場の動きには注意です。