FXトレードの通貨単位とロットとは

2018年04月10日

FXでは「通貨単位」と「ロット」という単位での通貨取引がおこなわれています。通貨単位とはドル/円を購入する場合は1ドルが1通貨単位、ユーロ/円ならば1ユーロが1通貨単位になります。ロットとは、通貨単位の集まりをあらわす単位であり1000通貨を1ロット、10,000通貨を1ロットというようにFX会社によって1ロットの大きさが異なります。

FXの通貨単位とは

FXの通貨単位とは、ドル/円を購入するなら1ドルが1通貨単位、ユーロ/円を購入するなら1ユーロが1通貨単位と説明をしました。つまり通貨ペアの左側の通貨(ドル/円ならばドル、ユーロ/円ならばユーロ)が通貨単位であり、ドル/円を1000通貨単位購入したという表現は、ドル/円を1000ドル分購入したことと同じ意味になります。ちなみに日本円については、必ず通貨ペアの右側に表示されますので通貨単位になることはありません。

FXの通貨単位

また、各FX会社では最小取引単位という取引可能な通貨単位を定めています。以前は最小取引単位を10万通貨または1万通貨としているFX会社が多かったのですが、最近では初心者のFXトレーダーの方でも少ない証拠金から通貨取引が始められるようにと最小取引単位を1000通貨単位に設定しているFX会社が増えました。

FXトレードにおいて、最小取引単位を1000通貨単位としているFX会社で通貨取引をする場合、1米ドルの取引レートが100円であれば「1000通貨単位×100円」で10万円からドル/円のFXトレードをおこなえるということになります。また、最小取引単位が1000通貨単位であるため1500通貨での通貨取引はできず、次のFXトレードは2000通貨単位からとなります。

なお、当社がおすすめしている海外FX会社のXMTradingではマイクロという口座種類が用意されており10通貨単位からのFXトレードがおこなえます。1米ドルの取引レートが100円であれば「10通貨単位×100円」という計算式によって1000円からドル/円のFXトレードがおこなえると導きだされます。このように各FX会社が設定している最小取引単位が大きければFXトレードに必要となる取引金額も大きくなります。

また、最小取引単位だけではなく最大取引単位というものもあります。用語の通り、1回のFXトレードでおこなえる最大の取引単位のことであり、日本のFX会社の最大取引単位は100万から300万通貨単位、海外のFX会社は500万から1000万通貨単位までで設定されていることが多いといえます。

FXのロット(Lot)とは

FXのロットとは、通貨単位の集まりをあらわす単位のことで、1000通貨を1ロットとしているFX会社もありますし、1万通貨を1ロットとしているFX会社もあります。このようにFX会社によって1ロットの大きさが変わります。日本のFX会社は1ロットを1万通貨単位に設定していることが多く、海外のFX会社は1ロットを10万通貨単位に設定していることが多いといえます。

ロットを考える上で注意すべきは、1ロットは最小取引単位ではないということ。例えば、最小取引単位が1000通貨単位で、1ロットを10万通貨に設定しているFX会社であれば1000通貨は0.01ロット(1000÷10万)になりますので、このFX会社の最小取引ロットは0.01ロットということになります。1ロットを1万通貨に設定しているFX会社であれば1000通貨は0.1ロット(1000÷1万)になりますので、このFX会社の最小取引ロットは0. 1ロットということになります。

このように最小取引単位が同じ1000通貨単位であったとしても、FX会社が1ロットをどれだけの通貨単位に設定しているかによって、ロット数が異なるということを理解しておくと良いでしょう。また、1回のFXトレードで発注できる最大取引ロットも各FX会社で設定されています。海外のFX会社の多くは50ロットまたは100ロットを最大取引ロットとしています。日本のFX会社ではロット取引を採用しているところは少なく、ほとんどのFX会社が通貨単位の取引を採用しています。

FXのロット

通貨単位とロット、どちらでFX取引をする?

これまでの解説でFXでは、通貨単位とロットのどちらの単位を使ってFXトレードをおこなうのか疑問を持つ方も多いと思います。回答としてはFX会社が使っているFXトレードのための取引ツールによります。

海外のFX会社やMT4の取引ツールをユーザに提供しているFX会社では、ロットでの通貨取引が必要となりますが、日本のFX会社でMT4を提供していない場合は、通貨単位での通貨取引となることがほとんどです。

通貨単位でもロットでもFXトレードをおこなっていれば慣れてきますので、さほど気にする必要はありませんが、どちらの通貨取引にも対応できるように通貨単位とロットについては理解することをおすすめします。

口座種類により1ロットの単位が異なる

海外のFX会社では、1つのFX会社が色々な口座種類を提供していることが多く、口座種類によって1ロットの通貨単位が異なることがあります。

例えば、日本人に知名度が高い海外FX会社のXMTradingでは、スタンダード口座とマイクロ口座などの口座種類が準備されていますが、スタンダード口座では1ロットが10万通貨、マイクロ口座では1ロットが1000通貨に設定されています。最小取引ロットはどちらの口座も0.01ロットとなっているため、スタンダード口座では1000通貨単位からの通貨取引、マイクロ口座では10通貨単位から通貨取引をおこなうことができます。マイクロ口座を利用することで少ない証拠金で通貨取引ができるため、FXトレードの初心者でも安心です。

日本と海外FX会社の通貨単位とロットの比較

日本のFX会社の多くが、通貨取引の最小取引単位を1000通貨と設定していますが、中には1通貨から取引ができるFX会社もあります。通貨取引の最大取引単位は100万から300万通貨に設定しているFX会社が多く、上限制限のないFX会社も中には存在しています。FX会社の設定値だけをみれば、ハイリスク・ハイリターンのFXトレードができるようにみえますが、日本では2011年にレバレッジが25倍までに規制されたため、レバレッジを活用したハイリスク・ハイリターンの通貨取引は日本のFXよりも海外のFX会社の方が向いています。

海外のFX会社も通貨取引の最小取引単位を1000通貨に設定している会社が多く、当社おすすめのXMTradingのマイクロ口座では10通貨から取引がおこなえる口座があります。通貨取引の最大取引単位は500万または1000万通貨としているFX会社がほとんどです。また、海外のFX会社では通貨単位ではなくロットで通貨取引をおこなうのが一般的であり、最小取引ロットは0.01ロット、最大取引ロットを100ロットとするFX会社が多いといえます。捕捉として、海外のFX会社には500倍や1000倍のレバレッジを提供するFX会社が多くハイリスク・ハイリターンのFXトレードも実現できます。

以下表は当社おすすめの海外FX会社の取引通貨単位とロットの比較表となりますのでご参考ください。

取引通貨単位とロットの比較表

海外のFX会社でMT4の口座開設をお考えの方は以下におすすめのFX会社を紹介していますのでご覧ください。

海外FX会社の比較

EAトレードでの通貨単位とロットについて

当社がMT4で作成している自動売買ソフトのEAについては、MT4のシステム内で証拠金に応じた取引ロット数を自動計算して、最適な発注をおこなうようにプログラムが施されています。自動計算により導き出される取引ロット数は、各FX会社が定めている最小取引単位と最大取引単位の範囲で自動計算される仕組みとなっているため、MT4が使えるFX会社であればどこを利用していてもバランスやリスクコントロールが考えられているFXトレードが実現できます。

また、もっと大きなリターンを見込みたい、もっとリスクを軽減させたいという方は、MT4のパラメーター設定画面からEAの発注ロットを調整することもできます。パラメーターの設定詳細についてはEA配布時にお渡ししているEAの設定マニュアルをご覧いただければ、誰でも簡単にパラメーターでの調整ができるようになっています。

なお、当社がMT4で作成しているEAは、全て無料で取得できますのでページ訪問をきっかけにEAの無料取得をご検討ください。当社の専門家チームが、これまで培ってきた技術、知識、経験などをフルに活かしてトレンド分析をおこない、MT4のシステム上で世界に1つだけのEAを開発しています。初心者の方にも安心安全に使用いただけるように、FXトレードで非常に重要となる資金管理をおこなえる仕組みもすべてのEAに組み込んでいます。

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