政策金利には変更がないと予測するがイエレン発言には注意

2014年06月16日

今週の注目イベントはなんと言っても6/18(水)27:00に予定されているFOMCでしょう。

政策金利自体に変更は加えられないでしょうが、その後に控えているイエレン議長発言には注意が必要です。

もちろんQEの縮小幅拡大を匂わすような発言の可能性もないこともないでしょうが、慎重姿勢は崩さないと思われます。

ただ、金利水準予想の値が底上げされるようなことがあれば、利上げ期待が高まるのでドル買いが加速する可能性はありますが、これは後述するイラク情勢に対するリスク回避の円買いによる相殺も考えなければならないでしょう。

また同じく6/18(水)17:30に予定されている英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨発表にも注目しておいた方が良いでしょう。

現在ポンドが非常に勢いがありますが、これは6/12のカーニー英中銀総裁発言で利上げの時期に対して「市場が現在予想している時期よりも早く起こる可能性がある」と述べたことに対するものです。

議事要旨発表で利上げを主張した委員がいるような事が発表されると、さらにもう一段ポンド買いが進む可能性があります。

さてイラク情勢ですが、イラク大統領がオバマに空爆要請といった情報も報じられていますが、内戦になるとリスク回避の円買いの要因になりえます。

またウクライナ情勢でも停戦協議が決裂した場合は、同じく円買いの要因になるでしょう。

しかし、イラクが内戦に突入した場合、原油価格が高騰する可能性が高いので、日本は輸入赤字拡大による円安の要因にもなりえます。

こういったように、現在世界情勢は為替相場への影響に対して非常に複雑な状況になっています。

予想するのは困難ですので、しばらくは世界情勢を注視して、有事があった場合はEAの稼動を停止させるなどの措置が必要です。

実際、現在でも原油価格は高騰しております。

為替市場への影響も心配されますが、ガソリン代が値上がりすることを考えると、私のふところ具合も心配されるところです。

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