5月米新築住宅販売件数 市場予想を大きく上回る!
米商務省は27日、5月の新築一戸建て住宅販売を発表しました。販売戸数は前月比で12.2%増加し、市場予想の-1.2%、前月の+3.5%を大きく上回りました。年換算の販売件数は76.3万件で、市場予想の67.5万件や前月の68.0万件も上回り、約1年半ぶりの最高水準となりました。
今後の見通しについては、市場では中古住宅の供給不足が深刻化しているため、住宅購入希望者は今後も新築住宅へのシフトが進むものの、こうした状況が長続きするとは市場は見ていないようです。むしろ、景気後退で雇用市場も軟化するにつれて、新築住宅販売の勢いがある程度失われると懸念しています。
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5月米新築住宅販売件数
27日、米商務省は5月の新築一戸建て住宅販売戸数の発表がありました。年換算で前月比+12.2%と市場予想の-1.2%、前月の+3.5%を大きく上回り、年換算の販売件数は76.3万件となりました。なお市場予想は67.5万件、前月は68.0万件でした。5月における新築一戸建て住宅の販売は、約1年半ぶりの最高水準になっています。
またアメリカ財務省は新たな分析結果を公表しました。それによると、インフラ、半導体、などの助成金や税制優遇策により、今年の新規製造施設における実質的な建設支出は、2005年から2022年の平均に比べて倍増していることが示されました。コンピュータ、電子機器、および電気機器の製造施設における実質的な支出は、同じ期間においてほぼ4倍に増加しています。
4月の住宅販売ペースは、以前に報告された68.3万戸から68万戸に下方修正されました。ロイターが調査したエコノミストは、米国の住宅販売のごく一部を占める新築住宅販売が67.5万戸のペースに減少すると予測していました。
なお新築住宅の販売は、前年同月比で20.0%急増しています。新築住宅の販売は契約の締結時点でカウントされるため、住宅市場の先行指標となりますが、月々の変動幅は大きくなる傾向があります。
今後の住宅市場は
現在の住宅市場は底を打ち、改善傾向にある可能性があります。先週のデータによれば、6月には11か月ぶりにホームビルダー(新築住宅を建設する専門業者や企業)の信頼感がプラス領域に上昇しました。供給が依然として不足している中、住宅着工は5月に急増し、住宅再販もわずかに上昇しました。
エコノミストは、住宅市場の復活の兆候から、連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを続ける必要があると指摘しています。住宅市場は、1980年代以来のFRBによる最も速い利上げサイクルの最大の被害者となっています。FRBは2022年3月以来、政策金利を5%引き上げており、今年はさらに2回の利上げを示唆して、経済全体の需要を冷却する意向を示しています。
先月の販売増加は、住宅ローン金利が、以前は低下していたが現在また上昇しています。住宅金融機関であるフレディ・マックのデータによれば、人気のある30年固定金利住宅ローンの平均金利は5月に前月比で上昇し、月末には6.57%に達しました。
新築住宅の販売は、北東部、南部、西部で二桁の成長を記録しました。中西部では4.1%増加しました。
5月の中央値の新築住宅価格は416,300ドルで、1年前から7.6%減少しました。先月末には市場に出回っている新築住宅は428,000戸あり、4月の432,000戸から減少しました。5月の販売ペースでは、市場に出回っている住宅の供給を完売するのに6.7ヶ月かかる見込みです。これは4月の7.6ヶ月からの減少です。
今回の発表におけるMT4 EAへの影響
今回の5月米新築住宅販売件数発表時のドル円相場への影響をMT4チャートで見てみると、発表前143.48円付近でしたが、発表後は143.7円超えその後もドル高の展開のとなり一時144円に達しました。市場予想を大きく超える結果が好感されたものと思われます。なお当社がリリースしている無料MT4 EAについては事前のメルマガ等でEAの事前ポジションの決済と稼働停止をうながしておりましたので影響はなかったものと思われます。
MT4チャートの日足でATRインジケーターを表示させてみるとドル円相場では昨年末から徐々にボラティリティが下落傾向にあります。ユーロドル相場についてはドル円よりもさらにボラティリティ下落が激しくなっています。どちらの通貨ペアでも重要指標発表時には相場が乱高下する傾向は続いておりますので、当社のリリースする無料MT4 EAをご使用の方はメルマガ等で注意喚起しているとして注意喚起しております注目の経済指標発表時にはEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめします。
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