ISM非製造業指数 予想を大きく下回る!

2023年04月07日

ISM非製造業指数が5日に発表され、2月の55.1から大きく低下し51.2となりました。市場予想の54.5も大きく下回っており、業界の景気悪化が予想以上に進んでいることが伺い知れます。特に新規受注は2月の62.6から10ポイント以上も低下し52.2となっています。先日発表されたISM製造業指数でも新規受注が2月の47.0から44.3と大きく低下してきており。米国の製造業、非製造業ともに景気悪化が進んでいくことになりそうです。

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ISM非製造業指数

5日米供給管理協会(ISM)が3月の非製造業総合指数を発表しました。2月の55.1および市場予想の54.5を大きく下回る51.2となり、需要の冷え込みによる指数低下が顕著に現れました。また支払い価格指数も3年ぶりの低水準となり、今後のFRBの金融政策は難しいかじ取りが求められそうです。

ISM非製造業部門調査委員会のアンソニー・ニーブス委員長は「サービス部門の成長率に減速が見られるが、その主な要因は新規受注の伸び率鈍化や産業ごとに異なる雇用環境、キャパシティーおよび物流の改善継続によるものだ」と述べました。

消費者は現金で購入することの多いモノから、サービスへと支出をシフトさせていることがサービス業を下支えしています。

部門別にみると3月の新規受注指数は52.2と、2月の62.6から低下。支払い価格指数は59.5と、2月の65.6から低下。2020年7月以来の低水準となり、インフレ圧力の緩和が示唆されました。前月からの下げ幅は17年以降で最大となります。サービス部門は価格が高止まりしており、政策金利上昇の影響が出るには時間を要する傾向があり、インフレ抑制に向けた対策の焦点となっています。

3月の供給業者の納入を示す指数は45.8と、2月の47.6から低下しました。50を下回ると納入が早まることを示します。これは需要(注文)が少ないため納入速度が速くなっていること、つまりモノが売れずに余っている状態を意味します。

また雇用指数は51.3と、2月の54.0から低下しており、7日に発表される雇用統計にも影響が出る可能性があります。

BMOキャピタル・マーケッツ(トロント)のシニア・エコノミスト、ジェニファー・リー氏は、現状をFRBが望み、必要としていた内容だとし、「成長率の鈍化、サービス需要の鈍化、労働者需要の鈍化、インフレ率の鈍化という状況に達しつつある」と述べました。

今回の発表におけるMT4 EAへの影響

今回のISM非製造業景況指数発表時のドル円相場への影響をMT4チャートで見てみると、ほとんで動きはありませんでした。先日のISM製造業指数の内容から、今回の非製造業指数も折り込み済みだったかもしれません。なお当社がリリースしている無料MT4 EAについては事前のメルマガ等でEAの事前ポジションの決済と稼働停止をうながしておりましたので影響はなかったものと思われます。

MT4チャートの日足でATRインジケーターを表示させてみるとドル円相場では昨年末から徐々にボラティリティが下落傾向にあります。ユーロドル相場についてはドル円よりもさらにボラティリティ下落が激しくなっています。どちらの通貨ペアでも重要指標発表時には相場が乱高下する傾向は続いておりますので、当社のリリースする無料MT4 EAをご使用の方はメルマガ等で注意喚起しているとして注意喚起しております注目の経済指標発表時にはEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめします。