パウエルFRB議長発言 利上げペース加速か?
パウエルFRB議長は、7日、上院銀行委員会の公聴会で証言し、必要があれば今後さらに利上げペースを加速させるというハト派的な意見を述べました。FRBの金融政策によるインフレ抑制がうまく進んでいないことを示唆しています。
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パウエルFRB議長発言
7日、パウエルFRB議長は、上院銀行委員会の公聴会で証言しました。金融当局として政策金利を従来の想定より高い水準に引き上げる公算が大きいとしたほか、必要であれば利上げペースを加速させる用意があると述べました。議長は2月には利上げペースを落とす可能性(テーパリング)を示唆していましたが、この日は積極的な引き締め姿勢を示しました。
またパウエル議長は「最新の経済データは予想より強く、金利の最終到達水準が従来想定を上回る可能性が高いことを示唆している」と発言。「経済データが全体として、より速い引き締めを正当化するのであれば、利上げペースを加速させる用意があるだろう」と述べています。
議長の発言は、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ベーシスポイント(bp)利上げを示唆するものです。今後発表される雇用や物価の指標で、これまでの利上げが米景気を減速させるのに十分でなかったことが示されれば、その可能性は高まるものと思われます。
証言内容が伝わると、金融市場では短期債利回りが急上昇し、株式相場が下落、ドル買いが進みました。市場での予想は次回FOMC会合で0.5ベーシスポイント(bp)の利上げの予想確率が65%、0.25ベーシスポイント(bp)の利上げ予想確率が35%、0.5ベーシスポイント(bp)の利上げになるとの見方が優勢です。市場が織り込むピーク金利も5.6%弱に上昇。前日は5.5%前後でした。
エコノミストによると「パウエル議長および他のFOMCメンバーらが予想する政策金利軌道をたどるドットは、今や従来想定より高い水準にシフトし、より長く維持されることになるだろう」と分析しています。
米金融当局は失業率の上昇につながり得るリセッション(景気後退)を引き起こさずに、インフレを鈍化させようと取り組んでいます。パウエル議長は証言で、「インフレはここ数カ月に減速してきたものの、2%に戻すための道のりは長く、起伏の激しいものになる公算が大きい」と指摘。「より広い視野で見るとインフレは昨年半ば以降に幾分鈍化してきたが、FOMCの長期目標である2%を依然として大きく上回っている」と述べており、金融政策によるインフレ鈍化が想定通り進んでいない事を示唆しています。
今回の発表におけるMT4 EAへの影響
今回のパウエルFRB議長発言時のドル円相場への影響をMT4チャートで見てみると、発表前136.2円付近でしたが発表後は136.9円付近まで上昇しその後も値をドル高が続きました。パウエル議長の発言内容からFRBによるインフレ抑制が想定通り進んでおらず今後はまた利上げペースが加速することが示唆されたことがドル買いにつながっているようです。なお当社がリリースしている無料MT4 EAには影響はありませんでした。
MT4チャートの日足でATRインジケーターを表示させてみるとドル円相場では昨年末から徐々にボラティリティが下落傾向にあります。ユーロドル相場についてはドル円よりもさらにボラティリティ下落が激しくなっています。どちらの通貨ペアでも重要指標発表時には相場が乱高下する傾向は続いておりますので、当社のリリースする無料MT4 EAをご使用の方はメルマガ等で注意喚起しているとして注意喚起しております注目の経済指標発表時にはEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめします。