8月新築住宅販売件数 予想を上回る大幅な伸びも市場は今後の減少を予想!
27日、米商務省は8月の新築一戸建て住宅販売件数を発表し、前月比+28.8%と市場予想の-2.2%を大きく上回りましたが、市場では住宅ローン金利の上昇を見据えての駆け込み需要と見ており、今後の販売件数は減少すると予想されています。
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■8月新築住宅販売件数米商務省は27日に発表した8月の新築一戸建て住宅販売件数を発表し前月比28.8%増で市場予想の-2.2%を大幅に上回りました。販売件数は市場予想の50万戸に対して68.5万戸でした。この急激な販売件数の伸びが見られた背景には業者による販売価格の値下げと今後の住宅ローン金利の上昇を見越して駆け込み購入があったためとFRBの急ピッチの利上げが進められる中で住宅ローン金利も急騰しており、今後は住宅販売も鈍る公算が高いと市場は見ているようです。
なお7月は前回発表の販売件数は51.1万戸から53.2万戸に、前月比は-12.6%から-8.6%に上方修正されています。
地域別でみると8月の販売戸数は4地域全てで増加し、とりわけ北東部では66.7%の大幅増となっています。
BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ジェニファー・リー氏は「住宅市場は金利上昇の影響を最も強く受けている」とした上で、「販売増は歓迎するが、大局的には活動減速が示されていることは承知だ」とリポートで指摘しました。
8月の新築住宅価格の中央値は43万6800ドルで、前年同月比8.04%上昇。8月末時点の新築住宅の在庫は46万1000戸で、7月の45万9000戸から増加しました。在庫のうち建設中が66.4%、未着工が23%。完成した住宅は10.6%と、長期平均の27%を大幅に下回っています。
また、30年物住宅ローン固定金利は先週6.29%と、2008年10月以来の高水準に達しました。
■今回の発表におけるMT4 EAへの影響今回の8月新築住宅販売件数発表時のドル円の相場の動きをMT4のチャートで確認すると、発表前に144.65円ほどであったドル円レートは発表後144.8円ほどまで上昇しましたが、その後は大きな動きはなく、今回の発表は相場にほとんど影響を与えなかったと見て良いでしょう。なお当社がリリースしている無料MT4 EAについては影響はありませんでした。
MT4チャートの日足でATRインジケーターを表示させてみるとドル円相場では5月にかけて少しボラティリティが下落傾向にありましたが、ここ最近はまたボラティリティが上昇してきています。ユーロドル相場については3月に入ってからボラティリティが下降している状況でしたが、4月後半に入り少しずつ上昇し現在もその上昇傾向が続いていていましたが6月に入りボラティリティの上昇も頭打ちの状態です。どちらの通貨ペアでも重要指標発表時には相場が乱高下する傾向は続いておりますので、当社のリリースする無料MT4 EAをご使用の方はメルマガ等で注意喚起しているとして注意喚起しております注目の経済指標発表時にはEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめします。