米8月NAHB住宅市場指数 予想を大幅に下回る!
15日、米8月NAHB住宅市場指数が発表され、結果は市場予想の55を大きく下回る49となりました。これで8ヵ月連続の低下となり、2007年以来の長期低下、また50を下回ったのは2020年以来となります。
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米8月NAHB住宅市場指数
全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴは15日、8月のNAHB住宅市場指数を発表し、市場予想の55に対して49と市場予想を大きく下回りました。前月は55でしたので、NAHB住宅指数はこれで8カ月連続で下降しており、2007年に住宅市場が崩壊して以来の長期低下となっています。高インフレ水準下での借り入れコストの上昇および人件費や原材料高騰による住宅価格が急騰していることが原因とみられています。NAHB住宅市場指数は50を上回ると、事業環境を悪いと見ている住宅建設業者が多いことを示しています。なお最後に50を下回ったのは新型コロナパンデミック下での2020年5月以来となります。
高インフレが続き建設資材と労働コストの高騰に加え、住宅ローン金利の上昇で住宅がさらに購入しづらくなる中、建設業者の信頼感が崩れています。買い手が市場から遠ざかり、住宅在庫の増加や新たな建設活動の減少につながっています。
NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・ディエツ氏は「米金融引き締め政策と建設コストの高止まりが住宅市場にリセッション(景気後退)をもたらした」と指摘しました。
販売の現況指数と見通し指数、購買見込み客足指数はいずれも2020年5月以来の低水準となっりました。住宅市場指数は全米4地域の全てで低下。特に北東部では8ポイント下げています。
ただ最近になり値ごろ感が回復しつつある兆候も表れています。約2割の建設業者は販売増加やキャンセル抑制を狙って、価格を引き下げたと報告しました。ローン金利は依然として1年前の2倍近い高水準にありますが、過去数週間では徐々に低下してきています。
ディエツ氏は「インフレ率がピークに近づいている兆候が強まりつつあるため、長期金利は安定している。住宅市場の需要が今後数カ月に幾らか安定することにつながるだろう」と楽観的な意見を述べています。
今回の発表におけるMT4 EAへの影響
今回の米8月NAHB住宅市場指数発表時のドル円の相場の動きをMT4のチャートで確認すると、発表前に132.74円ほどであったドル円レートは発表後もほとんど動くことがなく、今回の指標発表の影響は相場に影響を与えなかったと言ってよいでしょう。当社がリリースしている無料MT4 EAにも影響は見られませんでした。
MT4チャートの日足でATRインジケーターを表示させてみるとドル円相場では5月にかけて少しボラティリティが下落傾向にありましたが、ここ最近はまたボラティリティが上昇してきています。ユーロドル相場については3月に入ってからボラティリティが下降している状況でしたが、4月後半に入り少しずつ上昇し現在もその上昇傾向が続いていていましたが6月に入りボラティリティの上昇も頭打ちの状態です。どちらの通貨ペアでも重要指標発表時には相場が乱高下する傾向は続いておりますので、当社のリリースする無料MT4 EAをご使用の方はメルマガ等で注意喚起しているとして注意喚起しております注目の経済指標発表時にはEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめします。