米5月住宅着工件数 予想を大幅に下回る!
16日、米商務省は5月の住宅着工件数の発表を行い前年同月比で-14.4%(市場予想-1.6%)と前月の+5.5%から大きく減少しました。住宅ローン金利の急激な上昇が住宅業界を冷え込ませている状況がうかがえます。
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米5月住宅着工件数
米商務省は16日に5月の住宅着工件数の発表を行いました。5月の住宅着工件数は前年同月比で-14.4%で前月の+5.5%から大幅に減少。また市場予想の-1.6%に対しても大幅な減少となりました。この減少は2021年4月以来の最大の減少です。
また同日に発表された5月の建設許可件数も-7.0%と前月の-3.0%や市場予想の-2.4%を大きく下回っています。FRBの急ピッチの利上げで住宅ローン金利も急上昇しており購入者が購入をあきらめるケースが多くなっており住宅市場が衰退してきているようです。
一戸建て住宅の着工は5月に9.2%の減少、5戸以上の集合住宅の着工は26.8%と大幅に減少しました。一戸建て住宅の建設許可は5.5%減、5戸以上の集合住宅の許可は10%減少しました。
地域的には、北東部では新しい一戸建て住宅の建設が14.6%増加しましたが、南部では20.7%の大幅な減少が見られ、中西部で1.9%と緩やかに増加しました。一方、新築住宅の許可のペースは全国的に低下し、一戸建て住宅が20.2%減少した北東部で最も顕著に感じられました。
オックスフォード・エコノミクスのナンシー・ヴァンデン・ホーテン氏は、「住宅ローン金利の急激な上昇が一部の買い手に購入を見送らせ、建設業者がより慎重になったため、今後は住宅は勢いを失い始めると予想している」と述べました。
また全米住宅建設業者協会(NAHB)が発表した6月のNAHB/ウェルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は6カ月連続低下し、2020年6月以来の低水準となっています。潜在的な住宅購入者の見方を示す指数は48と5月の53(改定後)から低下しました。50を割り込むのは20年6月以来となります。
今回の発表におけるMT4 EAへの影響
今回の米5月住宅着工件数発表時のドル円の相場の動きをMT4のチャートで確認すると、発表前に132.76円ほどであったドル円レートは発表後132.55円付近へとわずかに下落しました。その後も132.5円と132.9円付近の間で保合い相場を形成しています。これは指標発表の影響は相場にほとんど影響を与えなかった見てよいでしょう。なお当社がリリースしている無料MT4 EAには影響は見られませんでした。
MT4チャートの日足でATRインジケーターを表示させてみるとドル円相場では3月末からボラティリティが一気に上昇していましたが、ここにきてその上昇も頭打ちの状況になってきております。5月にかけて少しボラティリティが下落傾向にありましたが、ここ最近はまたジワジワとボラティリティが上昇してきています。ユーロドル相場については3月に入ってからボラティリティが下降している状況でしたが、4月後半に入り少しずつ上昇し現在もその上昇傾向が続いていていましたが6月に入りボラティリティの上昇も頭打ちの状態です。どちらの通貨ペアでも重要指標発表時には相場が乱高下する傾向は続いておりますので、当社のリリースする無料MT4 EAをご使用の方はメルマガ等で注意喚起しているとして注意喚起しております注目の経済指標発表時にはEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめします。
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