米5月卸売物価指数(PPI) 前月に引き続き高水準!
14日、米労働省は5月の卸売物価指数(PPI)を発表し、前月比で+0.8%(市場予想+0.8%)、前年同月比で+10.8%(市場予想+10.9%)で、高水準の物価上昇が引き続き米国の高インフレの要因となっています。
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米5月卸売物価指数(PPI)
米労働省は14日に5月の卸売物価指数(PPI)を発表しました。前月比では市場予想どおり0.8%の上昇で、4月の0.4%上昇から伸びが加速しています。前年同月比では10.8%の上昇で4月の10.9%からわずかに縮小しています。変動が大きい食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数の前月比0.5%上昇、前年比6.8%上昇。4月は前月比0.4%上昇、前年比6.8%上昇でした。
10日に発表された5月の消費者物価指数(CPI)も40年ぶりの高水準となっており、米国は現在深刻な高インフレ状態です。米連邦準備理事会(FRB)が1~15日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75%の利上げが行われる可能性が高まっています。
FWDBONDS(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、クリストファー・ルプキー氏は「卸売物価の上昇が続いており、今後数カ月は消費者物価にも一段の上昇圧力がかかることになる。FRBはインフレとの戦いに勝っていることを示すため、強力に対応する必要がある」と述べています。
項目別にみると、4月は3.0%下落していたガソリン卸売価格が8.4%上昇し、モノの物価上昇の4割を占めています。ジェット燃料は12%上昇し、家庭用天然ガスやディーゼル燃料なども上昇しました。
一方、食品卸売価格は横ばい。牛肉の価格下落が若鶏加工品の上昇を相殺しています。
サービス価格は4月は0.2%の下落でしたが、0.4%上昇となっています。運輸・倉庫が2.9%上昇し、サービス業全般の上昇の半分以上を占めました。トラックによる貨物輸送は2.9%上昇しています。
今回の発表におけるMT4 EAへの影響
今回の米5月卸売物価指数(PPI)発表時のドル円の相場の動きをMT4のチャートで確認すると、発表前に134.47円ほどであったドル円レートは発表後には134.35円ほどまで下落しましたが、ほとんど相場への影響はありませんでした。なお当社がリリースしている無料MT4 EAには影響は見られていません。
MT4チャートの日足でATRインジケーターを表示させてみるとドル円相場では3月末からボラティリティが一気に上昇していましたが、ここにきてその上昇も頭打ちの状況になってきております。まだ下落傾向とは言えませんが相場が材料不足になってきており、今後緩やかに下落する可能性もあります。ユーロドル相場については3月に入ってからボラティリティが下降している状況でしたが、4月後半に入り少しずつ上昇し現在もその上昇傾向が続いていてMT4 EAにとってはボラティリティのある良い相場になりつつあります。どちらの通貨ペアでも重要指標発表時には相場が乱高下する傾向は続いておりますので、当社のリリースする無料MT4 EAをご使用の方はメルマガ等で注意喚起しているとして注意喚起しております注目の経済指標発表時にはEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめします。
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