米5月消費者物価指数(CPI) 約40年ぶりの高水準に!

2022年06月11日

10日、米労働省は5月の消費者物価指数(CPI)を発表し、前年同月比で8.6%の上昇となり、第二次オイルショック当時の1981年の8.9%以来40年ぶりの高水準となりました。コア指数の前年同月比は6.0%と前月の6.2%よりは縮小はしていますが、インフレが抑制されてきたとは言い難い状況です。

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米5月消費者物価指数(CPI)

米労働省は10日に5月の消費者物価指数(CPI)を発表しました。5月のCPIは前年同月比で8.6%と予想の8.3%を上回りました。また3月の8.5%も上回り、第二次オイルショック時の1981年12月の8.9%にならぶ約40年ぶりの水準となっています。現在FRBは高水準のインフレ抑制の為に急ピッチで利上げをすすめているが、今後も長引く可能性があります。

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数の上昇率は6.0%で予想の5.9%は上回りましたが、前月の6.2%は下回りました。コア指数の前月比は前月同様0.6%の上昇でいまだインフレの伸びが収まっていないようです。

エネルギーは前年同月比で34.6%、食品は10.1%の上昇、住居費は5.5%上昇となっています。今後は貧困層を中心に生活を圧迫するインフレへの不満がますます高まることが予想されます。また米国は人手不足が深刻な問題となっており賃金の上昇が加速すれば、インフレの制御はますます困難になります。

FRBのパウエル議長は5~7月に3カ月連続で0.5%の大幅利上げを実施する方針を強く示唆しており、市場の関心は既にその先の9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に移りつつあります。

前年同月比で伸びが縮んだコア指数も、前月比での上昇率は4月から横ばいとなっており、インフレがピークを越えたかどうか、いつ越えるのかという判断は金融政策の判断に直結する可能性があります。

この点についてパウエル氏も含めたFRB高官は慎重な発言に終始していて、ブレイナード副議長は物価上昇率が明確にピークを越えたという証拠がなければ9月も「同じ幅(0.5%)の利上げを続けることが適切になるかもしれない」との考えを示しています。

今回の発表におけるMT4 EAへの影響

今回の米5月消費者物価指数(CPI)発表時のドル円の相場の動きをMT4のチャートで確認すると、発表前に134.184円ほどであったドル円レートは発表後には134.40円ほどまで上昇し、その後133.52円ほどまで急降下し、約90pipsほどの間でのジェットコースター相場になりました。その後もじわじわと上昇を続けています。なお当社がリリースしている無料MT4 EAには影響は見られていません。

MT4チャートの日足でATRインジケーターを表示させてみるとドル円相場では3月末からボラティリティが一気に上昇していましたが、ここにきてその上昇も頭打ちの状況になってきております。まだ下落傾向とは言えませんが相場が材料不足になってきており、今後緩やかに下落する可能性もあります。ユーロドル相場については3月に入ってからボラティリティが下降している状況でしたが、4月後半に入り少しずつ上昇し現在もその上昇傾向が続いていてMT4 EAにとってはボラティリティのある良い相場になりつつあります。どちらの通貨ペアでも重要指標発表時には相場が乱高下する傾向は続いておりますので、当社のリリースする無料MT4 EAをご使用の方はメルマガ等で注意喚起しているとして注意喚起しております注目の経済指標発表時にはEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめします。

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