リスク回避のための移動平均線
前回の移動平均線の使い方で100本移動平均線を使用してトレンドの方向と強さの見方をお話しました。
しかし100本移動平均線ではトレンドの方向と強さは判断することは可能ですが、高値づかみ(底値づかみ)のリスクを回避できないのが難点です。
そこで、別の移動平均線を利用して、このリスクをできるだけ回避する必要があります。
ではまず下のチャートをご覧下さい。
100本移動平均線を一気に下抜けし、強いダウントレンドが出ています。
しかしほどなくして、トレンドは終了しだらだらした持合いに変化しています。
こういった場面では、どこが底値なのか判断する必要がありますが、このチャートを見る限り判断する材料がありません。
それでは次のチャートを見てみましょう。
黄色の新しい移動平均線が出てきました。
これは5本単純移動平均線です。
ご覧になって分かるように、トレンドの勢いがあるうちは、ローソク足の実体(始値と終値で囲まれたボックス部分)がこの5本移動平均線を上抜けすることはありません。
しかし一旦ローソク足の実体部分がこれを上抜けてしまうと、トレンドの勢いが失われているのがお分かりでしょう。
上のチャートでは黄色の矢印、赤丸で囲った部分です。
つまり強いトレンドが出ていた場合、エントリーは5本移動平均線を上抜け(下抜け)したらエントリーしてはいけないということです。
またエントリー後にローソク足の実体部分が5本移動平均線を抜けた場合はイグジットすれば、最大値に近い状態で利確できたり、または最小限の被害で損切できたりします。
もちろん5本移動平均線を抜けたあとも、再度強いトレンドが発生することがありますが、その場合はまたエントリーすれば良いのです。
大事なのは可能性が高まる部分できちんとイグジットできるかどうかということです。
この移動平均線の使い方は、あくまで100本移動平均線から勢い良く乖離して、強いトレンドを形成した場合の話です。
しかしトレンドの出方はこういった強い勢いがあるケースだけではありません。
次回は、また別なトレンドを形成した場合の移動平均線の使い方について説明します。
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