米7月ISM製造業景気指数 景気拡大傾向ではあるものの鈍化!

2021年08月04日

米供給管理協会(ISM)が2日、7月の製造業景気指数を発表しました。市場予想は60.9でしたが、今回の結果は59.5となり景気拡大縮小の分かれ目となる50は大きく超えているものの、先月の60.6を下回りました。前月の結果を下回るのはこれで2ヶ月連続となり景気拡大のペースは鈍化傾向にあるようです。

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■米7月ISM製造業景気指数

2日、米供給管理協会(ISM)が発表した7月の製造業景気指数は59.5(予想値60.9)と、引き続き景気拡大・縮小の節目となる50を超えたものの、指数値が2カ月連続減少(6月=60.6)し、やや景気拡大のペースが鈍化しました。消費支出がモノからサービスに戻りつつあることや、原材料不足が続いていることが抑制要因となっています。

7月は新規受注指数が64.9と、6月の66.0から低下。2カ月連続で低下した。ただ製造業者の在庫は依然少なく、企業の在庫も枯渇している中、新規受注の伸びが鈍化している現象は反転するか、最小限にとどまるとみられています。

物価関連については仕入れ価格指数が85.7と、過去最高を付けた6月の92.1から低下。2020年3月以来の大幅な低下となりました。供給の制約がなくなるにつれて物価上昇が和らぐとするパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の主張を裏付ける内容となっています。

雇用指数は52.9となり、昨年11月以来初めて50を下回った6月の49.9から上昇。人手不足が改善してきている様子がうかがえます。

50を超えると納入に時間がかかっていることをあらわす供給業者の納入指数は72.5と、6月の75.1から低下しており、若干ながら納入時間が早まっていることを示していますが、いまだ納入遅れの問題は解決されていない状況です。

ISM製造業調査責任者のティモシー・フィオーレ氏は、消費がモノからサービスに戻りつつあることなどを背景に「需給バランスは久しぶりに均衡点に向けて動いているように見える」と述べ、FHNフィナンシャル(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、クリス・ロウ氏は「製造業は持続不可能なブームから持続可能な力強さに向けて減速しつつある」とし、「供給業者の納入と支払い価格の動きから、ボトルネックの緩和が示されている。双方ともまだ高水準にあるため、供給面での問題は解消されていないが、市場や政策の観点からすれば進展が見られていることが重要だ」と述べています。

■今回の発表におけるMT4 EAへの影響

今回の米7月ISM製造業景気指数は予想値を下回ったものの、いまだ高水準にあることで発表時に相場に大きな変動は見られませんでした。また当社がリリースするMT4用の自動売買ソフトであるEAにも大きな影響はありませんでした。

当社が送付するメルマガに記載されている「注目の経済指標」でもお知らせしましたが、8月6日(金)の21:30に米雇用統計が発表されます。7月の雇用統計では相場が大きく動きましたので今回の雇用統計も注意が必要です。当社のMT4 EAをご利用の方はEAの稼働停止、事前のポジション決済を実行されることをおすすめしております。

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