FXにおけるレジスタンスライン・サポートラインとは

2019年09月14日

FXで相場分析を行うさいにレジスタンスラインとサポートラインを良く使用します。レジスタンスラインとサポートラインはチャート上に引く水平線のことで、どちらもチャート上の目安となる価格に引かれます。

レジスタンスラインとサポートラインをうまく活用すると、価格の転換のタイミングが分かりやすくなるため、エントリーや決済が行いやすくなります。

レジスタンスラインとサポートラインは非常に利用価値の高いテクニカル分析ですが、引き方を間違えると正しく分析ができません。今回はそれぞれについて詳しく説明してまいります。

なお当社はMT4 EA開発の専門業者です。EAはプログラム上でエントリータイミングや決済タイミングを判断し自動的に取引を行いますのでチャート上にラインを引くことはありませんが、当社のEAの場合はそれ以外の方法で相場の転換のタイミングを判断しております。ご興味のあるかたは是非、当社のMT4 EAを使用してみてください。すべてのMT4 EAが無料でダウンロードできます。

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レジスタンスラインとは

レジスタンスラインとは抵抗線とも呼ばれ、高値で何度か価格が反発しているところを結んだ水平線です。以下の画像をご覧ください。

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上の画像のように複数回高値で反発しているところに引く水平線がレジスタンスライン(抵抗線)です。その名のとおりレジスタンスラインが引ける価格帯が上値の「抵抗」になっているわけです。

市場参加者の多くは相場価格がレジスタンスラインに近づくと、買いポジションを持っている人は「レジスタンスラインで価格が転換して下がるかもしれない」と判断して、レジスタンスラインの付近で利益確定を行うきっかけになります。

またポジションを持っていない人は同じく「レジスタンスラインで価格が転換して下がるかもしれない」と判断して、売りのポジションを保有するきっかけになります。

そしてレジスタンスラインで何度も何度も上値を抑えられれば抑えられるほど、そのレジスタンスラインは強い抵抗になります。以下の画像をご覧ください。

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レジスタンスラインで何度も反発すると相場参加者の多くが「またレジスタンスラインで反発する」と判断しますのでレジスタンスラインで「買いポジション保有者の利益確定の売り」と「新規エントリー者の売り」が多く入ります。よって、再びレジスタンスラインで相場価格が反転する可能性が高くなるのが特徴です。

それではいったんレジスタンスラインを上に抜け価格が上昇をし始めるとどうなるかというと、先ほど説明したようにレジスタンスライン付近では多くの市場参加者が「価格が反転する」と思って売りポジションを持っていますので、思惑に反してレジスタンスラインを上抜けてしまうと、売りポジションを持っている人が一斉に「損切決済の買い」を行います。そうなると一気に価格が上昇しやすくなります。以下の画像をご覧ください。

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このような状況で、もし損切決済を行うことに戸惑ってしまったら、一気に損失が膨らんでしまいます。つまりレジスタンスラインでの反発を狙ったトレードは、レジスタンスラインを超えてしまったら素早く損切を行うことが重要になります。

サポートラインとは

サポートラインとは支持線とも呼ばれ、安値で何度か価格が反発しているところを結んだ水平線です。以下の画像をご覧ください。

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上の画像のように複数回安値で反発しているところに引く水平線がサポートライン(支持線)です。その名のとおりサポートラインが引ける価格帯が下値の「支持(支え)」になっているわけです。

市場参加者の多くは相場価格がサポートラインに近づくと、売りポジションを持っている人は「サポートラインで価格が転換して上がるかもしれない」と判断して、サポートラインの付近で利益確定を行うきっかけになります。

またポジションを持っていない人は同じく「サポートラインで価格が転換して上がるかもしれない」と判断して、買いのポジションを保有するきっかけになります。

そしてサポートラインで何度も何度も下値が支えられれば支えられるほど、そのサポートラインは強い支えになります。以下の画像をご覧ください。

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サポートラインで何度も反発すると相場参加者の多くが「またサポートラインで反発する」と判断しますのでサポートラインで「売りポジション保有者の利益確定の買い」と「新規エントリー者の買い」が多く入りますので再びサポートラインで相場価格が反転する可能性が高くなるのが特徴です。

それではいったんサポートラインを下に抜け価格が下降をし始めるとどうなるかというと、先ほど説明したようにサポートライン付近では多くの市場参加者が価格反転すると思って買いポジションを持っていますので、思惑に反してサポートラインを下抜けてしまうと、買いポジションを持っている人が一斉に「損切決済の売り」を行います。そうなると一気に価格が下降しやすくなります。以下の画像をご覧ください。

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レジスタンスラインの時と同様にこのような状況でもし損切決済を行うことに戸惑ってしまったら、一気に損失が膨らんでしまいますのでサポートラインでの反発を狙ったトレードもサポートラインを超えてしまったら素早く損切を行うことが重要となります。

レジスタンスラインがサポートラインに変わる

いったんレジスタンスラインを抜けたあとは、そのラインが今度はサポートラインに変わって機能する場合もあります。以下の画像をご覧ください。

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こういった相場はレジスタンスラインを抜けたものの、あまり上昇の勢いがない場合に起こりやすいです。このような相場では以下の画像のようにレジスタンスライン付近では売りポジションを持ち、レジスタンスラインを抜けてそのライン付近まで戻ってきたら、こんどは買いポジションを持つ、といった戦略も考えられます。

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逆にこれまでのサポートラインがレジスタンスラインに変わる場合もありますが、上の考え方の全く逆になりますので、ここでは省略させていただきます。

レジスタンスラインとサポートラインを使ったトレード方法

それでは実際にレジスタンスラインとサポートラインを使った具体的なトレード方法をご紹介します。

今回はFX初心者の方でも実行しやすい例でチャートを使用しながらご説明します。

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画像を見ると赤枠の辺りで反発しレジスタンスラインが出来ています。また下の青枠の辺りでも反発してサポートラインを作っています。つまりこの相場はレジスタンスラインとサポートラインで囲まれた中で動きやすい状態になっています。

このような相場は「ボックス相場」とか「保合い相場」と言われ、レジスタンスラインやサポートラインを使用する取引を行いやすい相場です。

それではこの後の相場で実際のトレード方法を説明します。以下の画像をご覧ください。

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縦の赤ラインが先ほどの相場の続きになります。まずは「A」と「B」のラインをご覧ください。これはレジスタンスラインとサポートラインで囲まれた部分を三分割するラインです。これはおおよそで結構ですのでチャート上に描画しておくと良いでしょう。

Aのラインとレジスタンスラインで囲まれたエリア(赤で囲まれたエリア)は売りエントリーが可能なゾーンになります。「陽線の終値」がこのエリアに入ったあと「陰線が出現」したら売りエントリーを実行します。もし買いポジションを持っていた場合はこの時点で決済となります。

Bのラインとサポートラインで囲まれたエリア(緑で囲まれたエリア)は買いエントリーが可能なゾーンになります。「陰線の終値」がこのエリアに入ったあと「陽線が出現」したら買いエントリーを実行します。もし売りポジションを持っていた場合はこの時点で決済となります。

それでは取引を順番に説明いたします。まずは画像の「1」をご覧ください。

直前の陽線が売りエントリー可能エリア(赤で囲まれたエリア)に入り、「1」で陰線が出現したので「売りエントリー」を行います。次に画像の「2」をご覧ください。陰線が緑のエリアに入り陽線が出現しました。ここで先ほど持った売りポジションを決済し利益確定します。

そして同時にここでは買いエントリーの条件も満たしていますので、買いポジションを持ちます。下の画像は上の画像のトレード部分を抜き出したものです。

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ここで「3」をご覧ください。赤のエリアに入った後に陰線が出たので、先ほどの買いポジションを決済かと思いますが、決済の条件は「陽線の終値が赤のエリアに入ったあと陰線が出現」したらですので、「3」では直前の陽線の終値が赤のエリアに入っていないので決済は行わず、ポジションを保有し続けます。

「4」で再度、買いエントリーの条件が満たされていますが、すでに買いポジションを持っているので、ここはスルーしても良いですし、資金に余裕があれば買い増ししても良いでしょう。

その後価格は上昇し陰線が出ないまま、赤のエリアを上抜けてしまいました。この場合は「5」の陰線が出現したところで決済となります。

MT4 EAとレジスタンス(サポート)ライン

レジスタンスラインやサポートラインは裁量トレードを行う際にエントリーや決済の目安になるように、トレーダー自身がチャート上に引くラインです。

そのため自動売買システムであるMT4 EAではレジスタンスラインやサポートラインを使用してトレードすることはありません。

しかしMT4 EAはコンピューターを使用するメリットを生かし、レジスタンスラインやサポートラインを使用するより、はるかに複雑な相場判断を行うことが可能です。

そしてトレードの全てがコンピューター上で行われるので、判断ミスもありませんしトレーダーの感情が介入する余地もありません。

裁量トレードには裁量トレードの良さ、自動売買には自動売買の良さがありますので、自動売買にご興味のある方はブログ訪問をきっかにぜひ下のボタンより無料EAを取得されてください。

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