MT4で分析する2019年1月のFOMC議事録
2019年1月9日の日本時間28時15分(1月10日4時15分)にFOMC議事録が発表されました。
FOMC議事録はFOMC金融政策の発表から3週間後に公表される議事録の要旨のことで、政策金利を決定する際の経済状況やFOMCを構成するメンバーの意見などが記されており、今後の米経済の方向性を探る意味で重要なものです。
今回のFOMC議事録は2018年12月19日のFOMC政策金利発表に関する議事録です。
FOMCについての詳細はFOMCでのFXトレード(為替取引)をご覧ください。
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保守色の強い内容の議事録
今回のFOMC議事録は2018年12月19日のFOMC政策金利発表に関する議事録でしたが、内容は保守色の強いものでした。
この時のFOMC政策金利発表では政策金利が2.00−2.25%から2.25%-2.50%へと0.25%引き上げられました。そしてその後のパウエルFRB議長の会見は、2019年は年2回の利上げを示唆するものでした。
今回発表されたFOMC議事録の内容は以下のようなものでした。
・追加利上げに辛抱強くなることができると多くが感じた。
・追加利上げの規模と時期の明確さが薄れた。
・12月の利上げは金利を中立水準の下限近くに持って行った。
・全体的には追加利上げが適切と判断。
・データ次第という点を強調。
・直近のデータは2%目標に沿っている。
・データと市場の動きは対照的。
これらの内容から読み解けるものは「追加利上げは適切ではあるものの、今後の見通しについてはハッキリさせることはできない」といったものです。
今までのFOMC議事録の内容と比較するとかなり保守色が強くなっています。
MT4チャートでのFOMC議事録
それでは、MT4でFOMC議事録発表時のドル円チャートの動きを見てみます。
チャートの時間足は5分足です。
赤矢印がFOMC議事録発表時です。発表から10分ほどで25pipsほど値を下げましたが、影響は限定的ですぐに値を戻す格好になりました。
FOMC議事録の内容がかなり保守的なものであったにも関わらず、影響が限定的であった理由として考えられるのは、ひとつは今回の議事録の内容は市場の予想通りのものであり、事前に織り込んでいた可能性があります。
12月19日のFOMC政策金利発表後のパウエルFRB議長会見でも保守的な意見が出ていたので、市場も予想がしやすかったかもしれません。
またこの日のドル円市場は、FOMC議事録発表前までにすでに70pips近く下げており、材料が出尽くした感が出ていた可能性もあります。
今回のFOMC議事録を受けて
今回のFOMC議事録を受けて市場では、次の利上げは「いつ行われるのか」に関心が移っています。
今後の利上げに関しては不透明感が強く、今まで以上に予想が困難になってきました。それはFOMC政策金利発表時にサプライズ的な利上げ発表がある可能性が出てきたということです。そういった発表時は当然市場も織り込んでいないので、相場が乱高下することが多くなります。
今後のFOMC政策金利発表やパウエルFRB議長発言時は、これまで以上に相場を注視しなければなりません。
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