XM Trading社のXMゼロ(XM ZERO)口座の手数料について
海外FX会社の中でも日本で非常に人気が高いXM Trading社には、非常にスプレッドが狭いかわりに取引手数料が取られるXMゼロ(XM ZERO)口座が用意されていますが、その手数料が非常に分かりづらいという話をよく耳にします。
FX取引において取引手数料は、取引成績に直接関係する非常に重要な要素ですので、今回はXMゼロ(XM ZERO)口座の手数料について、詳細に説明していきます。
なお、当社はMT4 EAの開発を専門に手がける会社ですが、当社が作成するMT4 EAも全てXMゼロ口座に対応しております。MT4 EAにご興味のあるかたは以下のボタンから無料EAをご取得ください。
XM Trading社の口座の種類について
まずはXM Trading社の口座の種類について、簡単に説明していきます。XM Trading社では3種類の口座が用意されており、それぞれ特徴が異なります。以下の表をご覧ください。
XMゼロ口座とその他の口座との大きな違いは、まずは最大レバレッジがゼロ口座のみ500倍となり、最低入金額もゼロ口座のみ100USD。またXM Trading社の最大の特徴であるボーナスに関しては、口座開設ボーナスの3,000円のみ受け取ることができ、最大で5,000USDにもなる入金ボーナスは受け取ることができません。
そして最大の違いはスプレッドが極狭であるかわりに、取引手数料が取られることです。手数料は10万USDあたりの取引で10USDなのですが、同じロット数を取引しても、取引する通貨ペアによってこの手数料額が変わってくるため、計算が少々難しくなっています。
XMゼロ口座の手数料の計算方法
スプレッドが極狭であるかわりに、取引手数料が取られる口座は様々なFX会社で取り扱われていますが一般的には手数料は1.0ロット(10万通貨)あたりで決められております。例えば当社がおすすめしているTitanFX社では1.0ロットあたり往復で7USDでFXDD社の場合は1.0ロットあたり往復で5.98USDです。しかしXMゼロ口座の場合は1.0ロットあたりではなく10万USD(10万米ドル)あたり往復で10USDと決められているために、手数料の計算方法が少し複雑です。以下の表をご覧ください。
まずはUSD/JPYですが1.0ロットを取引すると10万USDを取引したことになります。手数料は10万USDあたり10USDですので、この取引の手数料は10USDとなります。手数料を日本円に換算した場合1USDを110JPY(日本円)とすると、手数料は10USD✕110JPY=1,100JPYになります。
次にEUR/USDを1.0ロット取引すると10万EURを取引したことになります。手数料を計算するためにはEURをUSDに変換しなければなりません。1EURを1.2USDとすると10万EURは12万USDになります。12万USDの取引に対する手数料は12USDです。手数料を日本円に換算した場合は12USD✕110JPY=1,320JPYになります。
次にGBP/JPYを1.0ロット取引すると10万GBPを取引したことになります。手数料を計算するためにはGBPをUSDに変換しなければなりません。1GBPを1.3USDとすると10万GBPは13万USDになります。13万USDの取引に対する手数料は13USDです。手数料を日本円に換算した場合は13USD✕110JPY=1,430JPYになります。
次にGBP/USDを1.0ロット取引すると10万GBPを取引したことになります。手数料を計算するためにはGBPをUSDに変換しなければなりません。1GBPを1.3USDとすると10万GBPは13万USDになります。13万USDの取引に対する手数料は13USDです。手数料を日本円に換算した場合は13USD✕110JPY=1,430JPYになります。
つまり同じロット数を取引しても、手数料は取引する通貨ペアの左側(EUR/USDならば左側はEUR GBP/USDならば左側はGBP)の通貨によって変わってくるのです。
さらに口座開設時の証拠金選択で日本円にしていた場合は、手数料も日本円で徴収されます。ですので取引のさいのUSD/JPYのレート次第で常に手数料は変化します。
例えばUSD/JPYを1.0ロット取引した場合の手数料は10USDですがUSD/JPYのレートが110円の時ならば手数料は1,100円となり、USD/JPYのレートが120円ならば1,200円となります。
このような計算を取引ごとに詳細に行うのはほぼ不可能ですので、今のレートなら「大体」どれぐらいの手数料になるのかを把握しておくしかないでしょう。
XMゼロ口座でのバックテスト時の手数料
XMゼロ口座でバックテストを行った場合も取引ごとに手数料が差し引かれます。上記で手数料は同じロット数でも取引する通貨ペアごとに変わることをお話ししましたが、バックテスト時にはどの通貨ペアを取引しても1.0ロットあたり10EUR(ユーロ)の手数料が差し引かれます。以下の画像をご覧ください。
これはXMゼロ口座でバックテストを行った結果です。通貨ペアはUSD/JPYで取引量は1.0ロットです。赤枠内は売りエントリーが行われた結果で111.813円で売りエントリーし、111.713円で利確決済されています。利幅は10pipsですので1.0ロットの取引ならば10,000円の利益となります。XMゼロ口座なのでここから手数料が差し引かれます。
USD/JPYを1.0ロット取引しているので通常は10万USDの取引量となり手数料は10USDです。バックテスト時のUSD/JPYのレートは111.8円ほどなので手数料は10USD✕111.8円=1,118円ほどになります。
つまり損益は10,000円から1,118円を差し引いた8,882円ほどになるはずです。
しかし上の画像の赤枠の取引の損益を見ると損益は8,705円ほどになっており、計算が合いません。そこで下の画像をご覧ください。
これは「バックテストを実行したとき」のEUR/JPYのレートです。1EURが129.48円ほどですので10EURでは10EUR✕129.48円=1,294.8円ほどになります。
さきほどと同様に10,000円から10EURの手数料を差し引くと、10,000円-1294.8円=8,705.2円となり計算が一致します。
仮にEUR/USDを取引してもGBP/JPYを取引しても、バックテスト時は必ず1.0ロットの取引あたり10EURの手数料が差し引かれます。10EURを日本円に換算される場合は、「バックテストを行った時点」のEUR/JPYのレートで換算されます。そのためバックテストを行うたびに、そのレートは変動しますのでバックテストのたびに結果が変わります。
つまり本来の取引とバックテストでは、手数料の計算方法が異なり、レートも変動するために両者は全く異なる結果が出るおそれもありますので、XMゼロ口座でのバックテスト結果は参考程度に考えておいた方が良いでしょう。
当社の公表しているバックテスト結果について
当社がウェブページ上で公表している無料MT4 EAのバックテスト結果は、全てXM Trading社のスタンダード口座でのものですので、正確にバックテストを行っていただければ、いつ誰が行っても必ず同じ結果になります。
当社ではバックテストを正しく行っていただけるよう、ヒストリカルデータの設定とバックテストの方法も公開しております。
なお当社のMT4 EAはすべて無料で提供しておりますので、ご興味のある方はブログ訪問をきっかにぜひ下のボタンより無料EAを取得されてください。
ブログランキングにも参加していますので、ページ訪問をきっかけに是非クリックをいただけると嬉しいです。