MT4でのバックテストとフォワードテスト
MT4で実行できるEAのバックテストとフォワードテストについて解説します。バックテストとは過去の為替相場でのEAパフォーマンスを確認する作業のことで、フォワードテストとは現在の為替相場でEAのパフォーマンスを確認する作業のことです。利益や損失などの範囲を把握できますので実際のFXトレードでEAを使用するべきかどうかを事前に判断することができます。
バックテストとフォワードテストを徹底解説
バックテストとは
バックテストとは、取得・購入をおこなったEAや自分が考えた取引ルールが過去の為替相場でどのようなパフォーマンスとなるのかをMT4を使って確認する作業のことをいいます。バックテストをおこなうことで過去の為替相場での利益や損失などの範囲を把握することができるため、有効性が確認できない場合はEAや自分の取引ルールが実際のFXトレードでは通用しないなどと判断することができます。もちろん、過去の為替相場と同じ値動きが未来でも起こるとは限らないので、MT4のバックテストで有効性が確認できなくても未来の為替相場で大きな利益を獲得することはあります。
あくまでもバックテストは過去の為替相場での有効性を確認するためのものですが、過去の為替相場で有効性が確認できれば、未来でも有効なFXトレードを実現できる可能性があるので、MT4でのバックテスト結果は非常に重要なデータになります。
基本的にMT4でのバックテスト結果はEAの開発元が公開していますが、数カ月前のバックテスト結果しか公開していないという開発業者も多いため注意が必要です。短期間のバックテストで好成績となるEAを作成するのは非常に簡単なので、最低でも2015年頃から直近1カ月前までのバックテスト結果を公開しているEAの開発業者の商品を検討するのが良いでしょう。EAのグラフについてもMT4で最適化という作業をおこなえば簡単に右肩上がりのグラフとなるEAを作成することができるため、グラフで判断するのもあまりおすすめできません。
なお、MT4でのバックテストをおこなった後は、MT4でのフォワードテストをおこなうことが大切です。MT4でのフォワードテストについては以下項目にて解説します。
フォワードテストとは
フォワードテストとは、取得・購入をおこなったEAや自分が考えた取引ルールが現在の為替相場でどのようなパフォーマンスとなるのかをMT4を使って確認していく作業のことをいいます。MT4を活用したフォワードテストではデモ口座を使用するため、自己資金を使う必要がなく、安心してFXトレードを検証していくことができます。
MT4やEAの上級者になるとバックテストの結果よりもフォワードテストの結果を重視する傾向があります。有料EAサイトなどで公開されているバックテスト結果のグラフは魅力的に見えるように工夫されているためです。
基本的に有料EAはEA完成時のバックテストの結果をホームページ上に掲載しています。MT4でのフォワードテストの結果をバックテストの結果に反映させてしまうと、美しいグラフが崩れて有料販売するには魅力に欠けたものとなるからです。
当社の場合もEA完成時のバックテストの結果をホームページ上に掲載していますが、毎月はじめにはフォワードテストの結果を含めてEAの取引データを更新していますので、見た目だけに注目すると魅力に欠けたグラフに見えてしまうかもしれません。しかしFXトレードで重要なのは見た目よりも実際のFXトレードで利益を重ねることなので、当社では利益損失に関係なく、実際の為替相場での取引結果をホームページ上に掲載するようにしています。当社がMT4で開発しているEAは全て無料でダウンロードできますので興味のある方は、以下のボタンからEAを申請してください。
なお、MT4でのバックテストとフォワードテストの結果が優れていれば、取得したEAや自分で考えた取引ルールが為替相場に適応していく可能性がありますので、有効性のあるFXトレードを実現することができるかもしれません。このようにMT4でのバックテストやフォワードテストはFXトレードにおいて重要な作業になりますので、可能な限り実行していくことをおすすめします。次の項目からはMT4を使ったバックテストとフォワードテストの方法について解説していきます。
MT4でのバックテストの方法
MT4を使って正確なバックテストをおこなうためには、高精度な数年分の為替相場のデータをMT4にインポートする必要があります。為替相場のデータはヒストリカルデータと呼ばれており、高精度な数年分のヒストリカルデータは海外FX会社のFXDD社のホームページから無料取得できます。当社が知る限りでは、FXDD社よりも高精度な為替相場のデータを提供している会社はありませんのでFXDD社がおすすめです。
高精度な数年分のヒストリカルデータが必要となる理由は簡単です。もし過去1ヶ月分のいい加減なヒストリカルデータしか持っていなければ、極めて限られた1ヶ月分の為替値動きの範囲でしかFXトレードを検証することができません。為替相場には安定相場や不安定相場、値動きが大きい期間や小さい期間などがありますので、色々なパターンでの検証をおこない有効性があるかを確認しなければバックテストの意味がありません。高精度な数年分のヒストリカルデータの取得手順やMT4への設定方法については、以下ページで詳しく案内していますので必要に応じてご確認ください。
MT4に正しくヒストリカルデータを設定した後は、MT4でバックテストを実行してみましょう。自動売買ソフトのEAを使ったバックテストは、過去の為替相場で「いくらでエントリーをおこない、いくらで決済をしたか」を記録していく作業になります。バックテストの方法に関する詳細な手順は以下ページで詳しく案内していますので必要に応じてご確認ください。
MT4でのフォワードテストの方法
フォワードテストは、MT4のデモ口座を使用して実際の為替相場でFXトレードをおこない取引の検証を繰り返していく作業になります。基本的に自動売買ソフトのEAや自分が考えた取引ルールがバックテストで有効であると確認できた後におこなう作業であり、フォワードテストには2つの方法があります。
1つ目は今が2018年1月1日だとした場合、2018年1月1日からMT4でFXトレードを検証していくフォワードテストになります。フォワードテストの実行期間は1カ月程度とする方が多く、フォワードテストでの有効性が確認できれば、リアル口座でのFXトレードを実行しても良いと判断できるかもしれません。
2つ目はMT4でのバックテストの期間を半年前の2017年7月1日までで止めて有効性が確認できれば、残りの半年間を仮想的なフォワードテスト期間とみなしてMT4でフォワードテストを実行する方法です。この方法であれば数週間程度の実際のフォワードテストで有効性が判断できるかもしれません。
EA開発時のバックテストとフォワードテスト
MT4でのEAを開発する場合にもバックテストとフォワードテストがとても重要です。
当社でもEAのトレードルール(ロジック)を作成する際に、長期間のバックテストを何百回と繰り返して有効性がみられるまでおこないます。さらにEAの最適なパラメーターを見つけるけるためにもMT4でのバックテストを何度も繰り返します。
バックテストで有効性が確認できれば、最終工程はMT4でのフォワードテストとなるのですが、フォワードテストで有効性が確認できなければ、バックテストの工程に戻ってトレードルールの再度見直します。そして、フォワードテストで有効性が確認できるまで作業を繰り返します。
当社では上記のような厳しいバックテストとフォワードテストをクリアしたEAだけを皆様に無料配布しています。当社がMT4で作成している全てのEAは無料でダウンロードできますので、ページ訪問をきっかけにEAを取得していただければ幸いです。