デイトレードでのFXトレードとEA
デイトレードとは、保有したポジションをその日のうちに決済するトレード手法のことであり、FX の世界では裁量トレードやMT4でデイトレードのEAを開発して自動売買をおこなうトレーダーが多くいます。ポジション保有時間が若干長いことから主婦層や定年した年配層、FXの専業トレーダーに人気の高いトレード手法といえます。
デイトレードを徹底解説
デイトレードの語源と歴史
デイトレードは株式トレードの世界で「日計り」とも呼ばれています。日本で最初に相場取引が行われるようになったのは江戸時代の米取引で、当時の米取引は実物の米を取引する「正米取引（しょうまいとりひき）」のほかに、実物の米の売買ではなく、架空に設定された米を取引する「空米取引（くうまいとりひき）」と呼ばれる取引が存在していました。空米取引は相場の売りと買いの差額の授受で決済（差金決済）されており、1000円で買った米が1500円に値上がりした時点で売れば差し引き500円の利益になるというわけです。このような取引方法は現在の株式やFXトレードと同じです。この空米取引で同日中に買った米を決裁して現金化することを「日計り」と呼んでいたのが日本でのデイトレードの始まりです。
デイトレードはインターネット上で株や為替（FX）取引ができるようになった頃から急激に広まります。インターネットが普及していなかった時代の株式トレードは証券会社の証券マンに指示をして株式の売買を成立させていました。FXトレードの場合は銀行の為替相談窓口で為替両替を指示していました。また、株もFXも売買手数料が高かった時代であったため、その日のうちに手仕舞いをするデイトレードは非現実的であり、保有した株式や為替も数週間から数ヶ月、数年単位で保有することが一般的でした。
現代はインターネットが普及して売買手数料も安くなったことからデイトレーダーが増え、さらにテクノロジーの進化によりチャート機能が充実するMT4の開発や、MT4に導入できる自動売買ソフトのEAなどが誕生しました。
の基本的な考え方や取引手法は同じですのでその特徴を解説していきます。
デイトレードの基本的な取引手法
デイトレードとは、保有したポジションをその日のうちに決済する取引手法です。ほとんどの場合は保有ポジションから決済までに掛かる時間は数十分から数時間となります。
デイトレードの1日のあたり取引回数には決まりはありませんが、裁量トレーダーは1日2回から3回程度の取引となる方が多いようです。MT4で使用ができるデイトレードのEAにはチャンス相場と判断すれば1日に複数のポジションを持つようですが、チャンス相場が来なければ1週間以上取引をしないこともありますので、デイトレードのEAの平均取引回数は1日1回と考えるのが妥当です。
どのようなロジックでデイトレード取引をするかは人それぞれですが、5分足や15分足のチャートと使いローソク足の終値が移動平均線の上を抜いた時に買い、ローソク足の終値が移動平均線を下に抜いたら決済するなどのルールを決めてデイトレードをおこないます。
FXでのデイトレードの場合、週始めから週末までがFX取引のターゲット時間となります。1度の取引で10pipsから100pips程度の利益を狙って、福利運用で運用していくのが一般的な取引手法になります。MT4に導入できるデイトレードのEAの場合も同様であるといえます。FX取引で注意すべきは週末のポジションを週始めまで持ち込まないようにすることです。
なお、株式市場でデイトレードをおこなう場合は、株式市場が開いている午前9時から午後3時までが取引時間になります。保有ポジションを翌日に持ち込んでしまうと、翌日の株価の開始値が前日と大きく開き想定外の損失を被ることがありますので注意が必要です。
デイトレードをおこなうメリット
デイトレードは１日数回のトレードを複利運用でおこなうため資金効率が上がるというメリットがあります。複利運用とは、例えば10万円の資金で1万円の利益がでた場合、次のトレードでは利益分を含む11万円の資金でトレードをおこなっていくといった運用手法のことです。利益が出ると購入通貨量が増え、損失がでると購入通貨量が減るため資金に見合ったFX取引を実行することができ、利益が出た場合には効率よく資金が増えていくため大きな利益を素早く獲得することができます。
MT4で使えるデイトレードのEAも複利運用に対応させることができます。一般的なデイトレードのEAはMT4のパラメーター設定画面で複利運用か単利運用かを選択できます。しかしMT4のパラメーター設定画面に複利や単利の変更項目がなくEAのプログラム内に組み込まれているというEAもありますので、EAを購入する際には事前に確認した方が良いでしょう。
デイトレードはスキャルピングのような薄利を狙う取引をしないため、利益に対するスプレッドコストの割合が小さくなるというメリットもあります。1回のFX取引での獲得pipsがスキャルピングより大きいことから1度や2度の損失を早期に取り戻すことができます。スキャルピングは以下ページに詳細な案内があります。
裁量トレード（手動取引）をおこなう際はチャートで値動きを監視しながらFXトレードをするため、大きな相場変動が起こればリスク回避への対応ができます。もしもポジションを持ったまま寝てしまった場合でも「損切値」を設定すれば損切値に到達した時点で自動的に決済処理が実行されリスクやストレスの回避ができます。
MT4でデイトレードのEAを使用している方は基本的にチャートでの値動きの監視は不要です。EAはあらかじめプログラミングされたルールでポジション保有や決済をおこなうため相場変動が起こると自動的にリスク回避の対応をします。さらにMT4にEAを設定して稼働しておけば24時間トレードチャンスを逃すことなくFX取引をおこないますので無理な取引などによる大きな損失を回避することができます。
デイトレードをおこなうデメリット
裁量トレーダー（手動取引）の方がデイトレードをおこなうと、気づかぬうちにFX取引に沢山の時間を奪われていることが多いため時間に余裕がない方にはデメリットと考えることができます。
デイトレードは帰宅から就寝までの数時間で取引できますが、都合よく取引チャンスが訪れるということは少ないため、睡眠時間が少なくなるいことや無理矢理なFX取引により損失を被ることも多いため、デイトレードは忙しいビジネスマンなどにはデメリットになるかもしれません。スキャルピングのようにチャートを神経質に見続ける必要はありませんが最低でも数十分単位でチャートの監視が必要になります。裁量トレーダーがデイトレードをおこなう場合はこれらデメリットを理解してFX取引をおこなうと良いでしょう。
しかし、デイトレードのデメリットはMT4に導入できるEAで解決することができます。MT4で使用できるデイトレードのEAを導入することで、チャートの監視やチャンス相場でのポジション保有と決済を自動的に24時間おこないますのでデメリットが解消されます。デイトレードはFX取引において有効な取引手法の一つですのでFX取引に十分な時間を使えない方はMT4を活用したEAトレードを検討すると良いでしょう。当社でもMT4のメタエディターを使用してデイトレードのEAを多く開発しています。
デイトレーダーに最適なFX会社
デイトレードで取引をする投資家はデイトレーダーと呼ばれています。デイトレーダーは1度の取引で10pipsから100pips程度の利益を狙うことが多いため、小さな利益をコツコツ狙う取引を想定している方は、スプレッドの小さいFX会社を選択すると良いでしょう。相場変動が起こりやすい重要な経済指標発表時などでFX取引をおこなう方は約定力の強いFX会社を選びも大切です。MT4にデイトレードのEAを導入させたい方もスプレッドが低く約定力の強いFX会社を選択するとよいでしょう。
当社では約定力が強く、スリッページがほとんど発生しない海外FX会社での口座開設をおすすめしています。スプレッドは日本国内のFX会社よりも広く見えますが、日本のFX会社はスリッページを頻繁におこすため、結果的に約定力が強くスリッページがおこらない海外FX会社を選択する方がメリットは大きいと考えます。当社がおすすめする海外FX会社については以下のボタンよりご覧ください。
無料配布しているデイトレードのEA
世の中にあるMT4に導入できるEAのほとんどがデイトレードのEAとなっています。デイトレードは資産運用の有効な取引手法として評価されていますが、1日24時間のチャートの監視やチャンス相場の見極めを1人の人間がおこなうのは困難なため、MT4を使えばチャート監視とチャンス相場での取引が自動的に実行できることからデイトレードのEAが多く開発されています。
当社でもMT4のメタエディター機能を使ってデイトレードのEAを多く開発しています。デイトレードのメリットである資金効率を最大化させる仕組みを採用しており、自動的に発注ロット数が計算され、資金増となれば発注ロットが増え、資金減となれば発注ロットが少なくなるようにプログラムを組んでいます。これにより資金の増加速度が速くなり、反対に資金の減少速度は遅くなります。資金効率を高める機能を使用したくない場合は、MT4のパラメーター設定画面から機能の停止ができ、機能停止を停止すれば指定ロット数で取引が実行されます。
当社が開発するMT4で使用できるデイトレードのEAにご興味がある方は以下ページをご覧ください。当社がMT4で開発している全てのEAは無料でダウンロードできます。
ご注意点としてデイトレードのEAに、マーチンゲール法のプログラムが組み込まれていることがあります。当社ではマーチンゲール法のEAは資産運用での大きな危険があると判断しているため、マーチンゲール法のプログラムが入っているEAは使用しないほうが良いと考えています。マーチンゲール法のEAの見分け方はマーチンゲール法のページで詳しく紹介していますのでご覧ください。