2016年9月の米雇用統計結果をひも解く
昨夜は米雇用統計が発表されました。結果は以下のとおりです。
・失業率 (予想)4.8% (結果)4.9% (前回)4.9%
・非農業部門雇用者数 (予想)+18万人 (結果)+15.1万人 (前回)+27.5万人
・平均時給前月比 (予想)+0.2% (結果)+0.1% (前回)+0.3%
・平均時給前月比 (予想)+2.5% (結果)+2.4% (前回)+2.7%
・労働参加率 (予想) ― (結果)62.8% (前回)62.8%
ごらんのように全ての項目で予想を下まわったため、ドルは売られる展開になり、ドル円は一時103円を割り込みましたが、すぐに回復し発表前よりも円安ドル高になりました。
予想を下まわったのにドルが買われた理由は、「雇用統計の内容はそれほど悪くはなかった」といったところでしょうか。
非農業部門雇用者数は先月発表された+25.5万人から+27.5万人に上方修正され、ここ3ヶ月の平均値が+24万人程度と強い内容であること。
また今月の結果も上方修正される可能性もありますし、フィッシャー米FRB副議長が「7.5万人から15万人」の増加を目安にしているとも言われています。
平均時給の伸びも前年比で目安となる+2.0%以上を確保しています。
こういった結果を踏まえて、9月利上げの可能性は下がったものの、消えてはいないと市場は考えているようです。
おそらく今回の結果だけで利上げに踏み切ることはないでしょうが、この後発表される卸売物価指数(9/15)や消費者物価指数(9/16)といったインフレ指標の内容次第では利上げに踏み切る可能性はあるでしょう。
いずれにしても、市場に9月利上げ期待が残っている限り、9/21のFOMCまでは相場は米経済指標の結果に敏感に反応するかもしれないので注意が必要です。
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