2015年3月、今後の為替の展望はどうなる?
今週の大きなイベントはドラギECB総裁会見とアメリカ雇用統計でした。
ドラギECB総裁会見のポイントは、QE(量的緩和)の開始時期とその期間およびギリシャ支援についてでしたが、QEの開始時期については市場の予想通り3/9からに決定されました。
QEの期間は2016年9月までに設定されていましたが、ドラギ総裁は「インフレ軌道に持続的変化が見られるまで買入を継続する」と述べ、設定期日以降も延長される可能性を指摘したことで、ユーロ売りが優勢になりました。
ギリシャに対しては、救済条件の約束が進展しない限り、ギリシャは資金繰りに行き詰ると述べ、圧力をかける姿勢のようです。
アメリカ雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想の23.5万人を大きく超える29.5万人となり失業率も予想の5.6%に対して5.5%と非常に良い内容だったようです。
ただし、イエレン議長も指摘していた「平均時給」は予想を下回り「労働参加率」も前回を下回る結果になったことから、6月利上げを確信するようなものにはなりませんでした。
最近のアメリカ経済指標は雇用関係以外は弱い内容のものが多く、早期利上げの期待を盛り上げるに欠けると個人的には思います。
そう考えると最近のドル高は少々過熱気味な感じがしますので、今後は何らかのネガティブサプライズがあると、一気にドル売りが優勢になる可能性があります。
来週は中国関連の指標が多く発表されます。
この内容が悪いようだと、中国と関連性が強い豪ドルの相場にも影響があるでしょうし、豪州は12日に雇用統計を控えていますので、この内容が悪いようだと4/7の豪政策金利発表で利下げの可能性が高くなりそうです。
また9日にはECBのQEが開始されますので、ユーロ相場の動きに注意が必要です。
なお本日より米国市場は夏時間に移行しますので、月曜日からの指標発表は日本時間で一時間早く発表されます。
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