まだまだ続くギリシャ問題
今週はひと言で言うと「ギリシャ一色の一週間」といったところでしょう。
昨夜でユーロ圏財務相会合が終りましたが、結果的にはギリシャが要求した6ヶ月の支援延長ではなく、4ヶ月の支援延長で「暫定合意」になりました。
この「暫定合意」というのは、23日の月曜日までにギリシャが財政改革の草案を提出し、その内容を吟味した上で「正式合意」となるという意味です。
ギリシャのチプラス首相は国民に対して、「緊縮財政はしない」という公約を掲げて選挙に勝ちました。
ですので、債権国側の要求全てをのんで、緊縮財政を徹底したような草案を出すことはできません。
一方、債権国側(特にドイツ)としては、張りぼてのような財政改革案など出されて、それでOKでも出そうものなら、支援する理由を自国の国民に何て説明したらいいのでしょう。
このあたりは、双方の駆け引きが長引くことを意味しています。
ギリシャの財政改革は、23日の草案を元に4月末までに具体的な内容を協議するようです。
さて来週は25日 24:00にイエレンFRB議長発言が予定されています。
先日18日に公表されたFOMC議事録では、時期尚早の利上げに慎重姿勢がうかがえるような内容だったために、市場の期待を損ないドルが売られる結果になりました。
ただし、この議事録は強い内容だった前回の雇用統計の発表前のものです。
ですので25日のイエレン発言は、その雇用統計の内容も含めてのものになるでしょう。
アメリカの経済指標は雇用統計以外は、ここ最近弱い内容が続いています。
そのあたりを鑑みると、ハト派的な意見に落ち着く可能性がありますが、どんなサプライズ発言が飛び出すかもわかりませんので注意が必要です。
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