Volumes(ボリューム)

ボリューム系のインディケータは通常、出来高や売買高などを表す指標となりますがFXの場合は出来高といった概念がないため、MT4のツールバーの挿入内にあるVolumes(ボリューム)では値動きの回数(量)に関連したボリューム系インディケータの指標が用意されています。

Accumulation/Distribution

Accumulation/Distribution(A/D)は、過去の高値・安値・終値・出来高から算出される数値で、相場の方向性を判断する指標です。A/Dの計算期間や適用価格は固定のものなので、MT4のパラメーターで変更できる数値はありません。

A/Dの代表的な使い方はダイバージェンスと呼ばれるものです。ダイバージェンスとは「逆行現象」という意味で、実際の値動きとテクニカル指標の動きが反対になるものです。

A/Dの場合、実際のレートは直近の高値を更新しているのに、A/Dでは直近の高値よりも低い位置にあるといったケースです。また逆にA/Dは直近の高値を更新しているのに、実際のレートは更新していないケースも考えられます。このようなダイバージェンスが現れると、今までの値動きの方向性が逆転するきっかけになることがあります。

On Balance Volume

On Balance Volume(OBV)は終値と出来高から相場の方向性を判断する指標です。OBVの動きはAccumulation/Distribution(A/D)と非常に似ていて、A/D同様に計算期間や適用価格は固定なので、MT4のパラメーターで変更できる数値はありません。使用方法もダイバージェンスの発生を判断する事にむいています。

Volumes

Volumes(ボリューム)は出来高をあらわす指標です。通常出来高というと取引量を意味しますが、FXの場合は取引量といった概念がありません。そのためFXで出来高といえば所定の期間内での値動きの回数(ティック)を意味します。ボリュームの数値が大きくなれば、活発に値動きがあったということなので、市場での取引が活発であったと判断できます。

ボリューム自体は売買のタイミングを計る指標ではなく、相場の状況を判断するものです。ボリュームが小さい、つまり市場の取引が活発でない時は「だまし」が多くなる傾向があるので、トレードを控えるといった判断ができます。

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