米5月雇用統計が2日発表され、失業率は市場予想の3.5%に対し3.7%と予想外の上昇でした。先月の失業率は3.4%と53年ぶりの歴史的な低水準でしたが、今回の上昇幅は2020年4月以来最大のものとなります。非農業部門雇用者数は市場予想の19.0万人増に対して33.9万人増と予想を大きく上回る増加となり、先月の29.4万人増からも上昇しました。平均時給は前年同期比で0.3%で市場予想どおりとなり、前月の0.4%は下回りました。また前年同月比では市場予想の4.4%に対し4.3%となり、前年の4.4%も下回りました。失業率が急激に上昇したことや平均時給の上昇が鈍化したで、FRBは次回の利上げを見送る可能性が高くなりました。
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米5月雇用統計
2日、米国の5月の雇用統計の発表がありました。失業率の急上昇により、労働市場の状況が緩和(人手不足が解消)していることが示されました。失業率は7ヶ月ぶりの3.7%となり、これにより連邦準備制度理事会(Fed)は今月の利上げを見送ることができる可能性があります。
労働省によって金曜日に報告された5月の3.7%という失業率は、53年ぶりの歴史的な低水準であった4月の失業率の3.4%から大幅な上昇となりました。この上昇の大きさは2020年4月以来最大のものです。さらに新型コロナウイルス感染症のパンデミックを除くと、2010年以来最大の上昇であり、世帯雇用の減少と労働力の増加を反映しています。労働者数の緩やかな増加により、企業が賃金を引き上げる圧力が和らいでいるといえます。
先月は賃金の伸びが鈍化したため、インフレ率を米中央銀行の目標である2%に戻すべく奮闘しているFRB関係者にとって一定の安心材料となるでしょう。雇用に関する報告書の内容は、利上げに敏感な製造業セクターや住宅市場の弱さにもかかわらず、経済が景気後退からは程遠いことを示す証拠がさらに示されました。
「トロントのBMOキャピタルマーケットのシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏は、アメリカの企業はまだ積極的に採用を行っており、おそらく堅調な消費者需要に対応するためだろう。」と述べました。
「ただし、この報告書の他の弱点からは、労働市場が勢いを失っていることが示唆されています。この報告書にはFRBが次回の会議で利上げを見送る十分な要素があるでしょう。」
事業所調査によれば、先月の非農業部門の雇用者数は33万9000人増加しました。ロイターが調査したエコノミストたちは、雇用者数は19万人増加すると予測していました。経済は3月と4月に、以前の推定よりも9万3000人以上多くの雇用を創出しました。
経済は、労働可能な人口の成長に追いつくために、毎月7万〜10万人の雇用を増やす必要があります。
パンデミック中に企業が過剰採用したことによるテクノロジーセクターでの大規模な解雇や、住宅および製造業への借入コストの上昇による経済活動の鈍化や成長の遅れを受けながらも、娯楽やホスピタリティなどのサービスセクターは、過去2年間にわたり労働者の確保に苦戦した後もまだ追いついている状況です。また、医療や教育などの産業でも加速した退職が経験されました。
これらの退職の穴埋めとサービスへの需要増加は、雇用の成長を促している要因の一部です。労働省のデータによれば、4月末には1010万の求人があり、失業者1人に対して1.8の空きがあることが示され、労働者への需要の蓄積が強調されました。