最強のインジケーター

2014年01月16日

前回お話したように、まずは自分の取引スタイルに合ったインジケーターを決めることが大切です。

様々なインジケーターがありますが、どんなスタイルの取引を行うにせよ、絶対に外せないインジケーターがあります。

それこそがタイトルにあるように、「最強のインジケーター」です。

と、こう書くと今まで見たことも聞いたこともないような、宝物のようなインジケーターが出てきそうな誤解を与えるかもしれませんね。

実は私が考える最強のインジケーターは、少しばかりチャートを勉強した方なら誰もが知っているものです。

それは「移動平均線」です。

皆さんがっかりしたのではないでしょうか?

ほとんどの方が移動平均線のことはご存知でしょうが、「初めて聞いた!!」という方のために少しだけ説明します。

移動平均線というのは、一定期間のレートの平均値を出したものです。

例えば、5本移動平均線ならば

1本前 102.8円

2本前 102.5円

3本前 103.1円

4本前 103.5円

5本前 103.1円

となっていた場合、(102.8 + 102.5 + 103.1 + 103.5 + 103.1) ÷ 5 = 103.0

つまり1本前の足までの5本移動平均線の値は103.0円ということになります。

そして次の足が確定すると、またその値が更新されます。

その値の変化を線でつなげてグラフ状にしたのが移動平均線と呼ばれています。

さて移動平均線の説明はこれぐらいにして、なぜその移動平均線が最強のインジケーターなのかを説明します。

答えは「移動平均線だけでも利益を出せる取引ができる」からです。

その理由は移動平均線の考え方の単純さと、派生計算式にあります。

まずは移動平均線の考え方の単純さについてですが、これは皆さんが納得するところでしょう。

なんといっても、レートを足して本数で割るだけですから、小学生でも高学年になると値を求めることができるくらいです。

私が知る限り、これ以上単純明快なインジケーターはありません。

シンプルなインジケーターは、値動きの本質を表してくれます。

逆に計算式が複雑になればなるほど、現実の数値を人工的にこねくりまわし、どんどん本質から遠ざかっていってしまいます。

本質から遠ざかったインジケーターは、ピンポイントでみると一見、ズバッと将来の値動きを当てているように見えますが、全体的に見るとそんなポイントはごく一部であることに気づきます。

シンプルなインジケーターは、そういったズバッと値動きを当てる場面は少なく、どちらかというと全体的な値動きの傾向を教えてくれます。

実は、この「全体的な値動きの傾向」というのを知ることが取引の中では非常に重要なんです。

値動きの傾向が分かりさえすれば、その方向にトレードすればいいんです。

移動平均線は計算式が単純であるがゆえに、この値動きの傾向を正しく示すことができます。

次に移動平均線の派生計算式についてです。

先ほど例に挙げた移動平均線の計算式は、レートを足して本数で割るだけでした。

これは「単純移動平均線」と言われています。

その名のとおり、もっとも単純な移動平均線の計算式です。

移動平均線には他にも「指数平滑移動平均線」、「平滑移動平均線」、「加重移動平均線」などがあります。

名前はそれぞれ難しいですが、基本は単純移動平均線で、それに少しばかり手を加えたものと思ってください。

こういった単純移動平均線から派生した移動平均線を合わせて使用することで、取引の精度がグッと高まります。

これらの移動平均線の使い方は、今後できる限り紹介していきます。

何度も繰り返しますが、移動平均線はチャート分析の基本中の基本です。

野球で例えるなら、正しいスイングの仕方、ボールの投げ方。

サッカーで例えるなら、正しいトラップの仕方、ボールの蹴り方。

まずは、これができないと前に進めないと言い切れるものです。

基本さえシッカリしていたら、それだけで上達する幅もスピードも大きく変わってきます。

まずは基本、それから応用(つまり自分なりの取引手法の確立)です。

初心者の方は、しっかりと移動平均線の使い方を覚えていきましょう!!

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