MT4で分析する2019年1月の米雇用統計

2019年01月05日

1月4日に2019年最初の米雇用統計が発表されましたので、MT4のチャートを見て分析していきます。

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強い内容の米雇用統計

昨年末から世界的な景気減速が懸念されている中、今回の米雇用統計は非常に強い内容になりました。その内容は以下の通りです。

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ほぼ全ての項目で予想以上の内容です。失業率のみ予想3.7%に対して3.9%と一見すると悪化しているように見えますが、労働参加率(生産年齢人口に占める労働力人口(就業者+失業者)の割合)が向上したことによるものと見られているので、実質的には予想通りの内容と考える事ができます。

特に非農業部門雇用者数(農業以外の産業で働く雇用者数)は予想を大幅に超える非常に強い内容でした。

平均時給の伸びも予想以上で、FOMCの利上げペースの正当性を裏付けるものです。

MT4チャートでの米雇用統計

それでは、MT4で米雇用統計時のドル円チャートの動きを見てみます。

チャートの時間足は5分足です。

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赤矢印が雇用統計発表時です。前の足の終値から30pipsほど飛んでいますが、これは年始で市場参加者も少なく値が飛びやすい状況だったことも理由だと思われます。

発表直後は値を下げますが、そこからはジワジワと上がり発表前よりも50pipsほど上昇しました。そこからは又、ジワジワと下げていきます。

通常はこれほどの強い内容の雇用統計が発表されると100pipsほど一気にドル買いになりますが、今回は雇用統計発表前にアップル社が売上見通しを下方修正したり、前日に発表された米国のISM製造業景況指数が2016年11月の水準まで下落したことで、世界経済の景気減速懸念が市場に広がっていたため上値が重かったのだと思われます。

今回の米雇用統計を受けて

今回の米雇用統計は非常に強い内容でしたが、前月に発表された米雇用統計は弱い内容でした。なので今回の内容だけ見て米経済は順調と判断することは危険でしょう。

実際に他の経済指標をみると、明らかに米国の景気は減速傾向にあることが見られます。また中国経済も同様に減速傾向が見られますので、今後中期的にはドル売り円買いの相場になる可能性が比較的高いのではないかと想定できそうです。

しかしまだまだ、確実にそう判断するには材料不足なので今後も様々な経済指標を見て分析していく必要がありそうです。

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