FXトレードでのローソク足

2018年01月11日

ローソク足とは、FXや株式レートの始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)の4つの価格である四本値(よんほんね)を示すチャートの図形ことであり、ローソクの形に似ていることからローソク足と呼ばれるようになりました。FXのチャートで最も使われているローソク足を理解することで相場状況の分析が容易になります。

ローソク足の誕生と四本値について

ローソク足はFXレートの始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)の4つの価格を表すチャートの図形のことで、4つの価格のことを四本値(よんほんね)と呼びます。FXトレードやMT4で表示させるチャートの図形の中で最も使われているのがローソク足ですので理解することが大切です。

ローソク足はFXを含む相場取引の世界で最もメジャーな図形であり世界中で使われていますが、元々は江戸時代に日本で生まれました。ローソク足を発案したのは江戸時代の米商人の本間宗久だと言われており、米の需要と供給の関連性を解き明かすために利用していたそうです。

ローソク足の見方を分かりやすく解説

ローソク足はとてもシンプルなチャートですが、そこには相場分析に重要となる沢山の情報が詰まっています。ローソク足の見方を正しく理解することで相場状況が簡単に把握できるようになりますので、これから解説する内容は是非覚えてください。

最初にも述べましたが、ローソク足は始値、高値、安値、終値の四本値であらわされます。始値(はじめね)は最初に取引された価格、高値(たかね)は最も高く取引された価格、安値(やすね)は最も安く取引された価格、終値(おわりね)は最後に取引された価格となり、これらの価格を全てまとめたものが四本値でローソク足となります。

以下の左側画像のローソク足のように始値よりも終値が高くなると、ローソク足の太い柱部分が白または赤で表示さます。このようなローソク足のことを陽線(ようせん)と呼びます。以下の右側画像のローソク足のように終値が始値を下回ると、ローソク足の太い柱部分が黒または青で表示されます。このようなローソク足のことを陰線(いんせん)と呼びます。そしてこの始値と終値で囲った太い柱部分のことを実体部分と呼びます。

また、ローソク足の実体部分から細い線が上下に伸びていることがあります。この伸びた線のことをヒゲと呼びます。実体部分から上に伸びているヒゲを「上ヒゲ」といいその先端部分が四本値の「高値」となります。実体部分から下に伸びているヒゲを「下ヒゲ」といいその先端部分が四本値の「安値」となります。

ローソク足の見方

ローソク足の8つの形状を理解しよう

ローソク足には沢山の形状が存在していますが、ここでは代表的なローソク足の種類である「大陽線、大陰線、小陽線、小陰線、上影陽線、上影陰線、下影陰線、下影陽線」の8つの形状について解説していきます。

大陽線

大陽線
大陽線は始値から終値までの間、大幅に通貨や株価の価格が上昇した時に現れます。ローソク足の実体部分が長いところが特徴的で、実体部分が長いほど価格上昇の勢いが強いことを意味します。

大陰線

大陰線
大陰線は始値から終値までの間、大幅に通貨や株価の価格が下落した時に現れます。ローソク足の実体部分が長いところが特徴的で、この実体部分が長いほど価格下落の勢いが強いことを意味します。

小陽線

小陽線
小陽線は始値から終値までの間、上昇幅が小さい時に現れます。ローソク足の実体部分もヒゲも短いところが特徴的です。小陽線は相場に勢いがなく横ばい状態のときに表れやすく、どちらに動くか迷っていることを意味します。

小陰線

小陰線
小陰線は始値から終値までの間、下落幅が小さい時に現れます。ローソク足の実体部分もヒゲも短いところが特徴的です。小陰線は相場に勢いがなく横ばい状態のときに表れやすく、どちらに動くか迷っていることを意味します。

上影陽線

上影陽線
上影陽線は価格が大幅に上昇したが、終値が始値よりやや高いところで引けた時に現れます。上影陽線は実体部分が短く上ヒゲが長いところが特徴的です。上影陽線が上昇トレンド中や下降トレンド中に出現した場合はトレンドの勢いが衰えてきた可能性が高くなります。

上影陰線

上影陰線
上影陰線は価格が大幅に下落したが、終値が始値よりやや低いところで引けた時に現れます。上影陰線は実体部分が短く上ヒゲが長いところが特徴的です。上影陰線が上昇トレンド中や下降トレンド中に出現した場合はトレンドの勢いが衰えてきた可能性が高くなります。

下影陽線

下影陽線
下影陽線は価格が大幅に下がったが、その後で上昇し、なおかつ終値が始値をやや上回って引けた時に現れます。下影陽線は実体部分が短く下ヒゲが長いところが特徴的です。下影陽線が下降トレンド中に出現した場合は、下降トレンドが終了する可能性が高くなります。

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下影陰線
下影陰線は価格が大幅に下がったが、その後で上昇し終値が始値をやや下回って引けた時に現れます。下影陰線は実体部分が短く下ヒゲが長いところが特徴的です。下影陰線が上昇トレンド中に出現した場合は、上昇トレンドが終了する可能性が高くなります。

ローソク足から分かる未来の為替相場

MT4でローソク足のチャートを表示させることで分かる未来の為替相場の予測方法について解説していきます。以下のMT4のローソク足チャートは値動きがあまりみられない為替相場ですが、チャート後半に今までにはない実体部分が長い陰線が出現しました。これは上記で説明をした大陰線であり、価格下落の勢いが強まったことを意味するローソク足になります。

大陰線で価格下落の勢いが強まる

以下のMT4のローソク足のチャート画像は大陰線の出現した後の値動きになります。大陰線が出現してから更に大きな大陰線が出現して、下降トレンドが発生したチャートの値動きとなります。

大きな大陰線の出現で下降トレンド

以下のMT4のローソク足のチャート画像をご覧ください。青矢印の部分では上記で説明をした上影陽線が出現しており、トレンドの勢いが弱まってきた可能性を表しています。その後、実際に下降トレンドが終了しています。

今回のように毎回ローソク足のサイン通りに為替相場が動くとは限らないのですが、少なくとも為替相場の状況を知るための手掛かりになるため、FXトレードをおこなう方はローソク足の形と、その形の意味を理解しておくことをおすすめします。ローソク足の形の意味を理解すれば「大陰線」が出現したのに買いポジションを持つといったようなリスクを冒すことはなくなるでしょう。

上影陽線の出現でトレンドの勢いが弱まる

MT4でのEA開発とローソク足の関係

ローソク足は視覚的に現在の為替相場の状況をFXトレーダーに知らせてくれる便利な図形です。MT4でEAを作成する際の相場分析でもローソク足をみながら俯瞰的にロジックを考えることがあります。

MT4でおこなうプログラミングにはローソク足の図形の組み込みはできませんが、過去の時間足の四本値(始値、高値、安値、終値)データをMT4にインポートすることで、開発中のEAの取引ロジックが過去の為替相場において有効なFX取引をおこなったのかを検証していくことができます。過去の為替相場にEAが適応すれば未来の為替相場でも適応できる可能性が高まりますので、EAが完成間近であると捉えることもできます。

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