最新ニュースと経済指標

MT4で分析するパウエルFRB議長発言

2019年01月11日

2019年1月10日26時(1月11日2時)にパウエルFRB議長発言がありました。

FRBとは「Federal Reserve Board(連邦準備理事会)」の略で、日本でいう日本銀行にあたります。パウエル氏はそのトップに位置する人物です。

国の中央銀行のトップの声明ですので、その国の経済状況を知るうえでとても重要であり、時に為替相場に大きな影響を与える事もあります。

先日発表されたFOMCやFOMC議事録では、2019年の利上げについて不透明感がありましたので、今後はパウエルFRB議長の発言にも注目が集まりそうです。

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市場はバランスシートの縮小発言に反応

パウエルFRB議長の発言ではいくつかのキーワードが出てきましたが、その中でもバランスシートの縮小についての発言に市場は敏感に反応したようです。

今回のFRB議長発言の内容は以下のようなものでした。

・FRBは立ち止まって観察し、辛抱強く柔軟にいられる。
・2018年は米経済にとって素晴らしい年だった。

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MT4で分析する2019年1月のFOMC議事録

2019年01月10日

2019年1月9日の日本時間28時15分(1月10日4時15分)にFOMC議事録が発表されました。

FOMC議事録はFOMC金融政策の発表から3週間後に公表される議事録の要旨のことで、政策金利を決定する際の経済状況やFOMCを構成するメンバーの意見などが記されており、今後の米経済の方向性を探る意味で重要なものです。

今回のFOMC議事録は2018年12月19日のFOMC政策金利発表に関する議事録です。

FOMCについての詳細はFOMCでのFXトレード(為替取引)をご覧ください。

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保守色の強い内容の議事録

今回のFOMC議事録は2018年12月19日のFOMC政策金利発表に関する議事録でしたが、内容は保守色の強いものでした。

この時のFOMC政策金利発表では政策金利が2.00−2.25%から2.25%-2.50%へと0.25%引き上げられました。そしてその後のパウエルFRB議長の会見は、2019年は年2回の利上げを示唆するものでした。

今回発表されたFOMC議事録の内容は以下のようなものでした。

・追加利上げに辛抱強くなることができると多くが感じた。

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MT4で分析する2019年1月の米雇用統計

2019年01月05日

1月4日に2019年最初の米雇用統計が発表されましたので、MT4のチャートを見て分析していきます。

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強い内容の米雇用統計

昨年末から世界的な景気減速が懸念されている中、今回の米雇用統計は非常に強い内容になりました。その内容は以下の通りです。

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ほぼ全ての項目で予想以上の内容です。失業率のみ予想3.7%に対して3.9%と一見すると悪化しているように見えますが、労働参加率(生産年齢人口に占める労働力人口(就業者+失業者)の割合)が向上したことによるものと見られているので、実質的には予想通りの内容と考える事ができます。

特に非農業部門雇用者数(農業以外の産業で働く雇用者数)は予想を大幅に超える非常に強い内容でした。

平均時給の伸びも予想以上で、FOMCの利上げペースの正当性を裏付けるものです。

MT4チャートでの米雇用統計

それでは、MT4で米雇用統計時のドル円チャートの動きを見てみます。

チャートの時間足は5分足です。

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赤矢印が雇用統計発表時です。前の足の終値から30pipsほど飛んでいますが、これは年始で市場参加者も少なく値が飛びやすい状況だったことも理由だと思われます。

発表直後は値を下げますが、そこからはジワジワと上がり発表前よりも50pipsほど上昇しました。そこからは又、ジワジワと下げていきます。

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円安が続行 ユーロ出口戦略と英総選挙の世論調査

2017年05月02日

5月に入ってから、円安の流れが続いており、本日15:00過ぎにはドル円が112円を上抜きました。

昨夜発表された米国の経済指標は、PCEコアデフレーターこそ予想通りだったものの、PCEとISM製造業景況指数は予想を下回りましたが、ドル円相場は大きなドル売りにはつながらず、逆に上昇トレンドが形作られています。

明日にはFOMCが予定されていますが、市場は昨夜の経済指標の結果が今後のFRBの利上げペースに、影響は与えないと見ているようです。

またトランプ大統領が米朝首脳会談の可能性について言及したことで、リスク回避の動きが緩和されたことも要因でしょう。

ユーロについては、ここ最近の欧州経済指標に強い内容が出ていることから、堅調な動きを見せています。

特にユーロ円相場には強めの上昇トレンドが出ており、この対ユーロでの円売りがドル円相場での円売りにつながっているという見方もあるようです。

また4/27のECBではドラギ総裁が「出口戦略の議論もなかった」と発言しましたが、6/8のECBでは出口戦略に向けてなんらかの動きが見られるのではとの期待感も強いようです。

ポンドはメイ首相が総選挙の前倒しの意向を発表してから、上昇トレンドが続いています。ポンドドルでは調整局面に入っていますが、ポンド円ではまだトレンドの終了を示唆する動きは出ていません。

その総選挙の最新の世論調査では、メイ首相の保守党の支持率が47%で、野党労働党の支持率28%を大きく引き離しています。

4/13の時点では保守党が44%、労働党が23%でしたので差が開いてきている状況です。

先に申し上げましたが、明日5/3の27:00にFOMCが予定されています。

市場予想では、現状維持の確立が95.2%と圧倒的です。

また明日のFOMCではイエレンFRB議長発言も経済見通しの発表も予定されていません。

おそらく発表前後で大きく値が動くことはないでしょうが、FOMCに関しては何があるか分かりません。

当サイトのMT4無料EAを御使用の方々は、いつもどおり発表前には保有ポジションを決済し、EAの稼動を停止するか発注ロット数を縮小するかの措置をとられることをおすすめします。

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トランプ政権の税制改革はサプライズなし

2017年04月27日

昨夜発表されたトランプ政権の税制改革は、ほぼ事前に伝わっていた内容どおりでした。

具体的には、法人税率を現在の35%から15%に引き下げる。

個人所得に関しては、税率区分を現在の7区分から3区分に簡略化し、最高税率を39.6%から35%に引き下げる。

また夫婦の標準控除を現行の約2倍にする、といった内容も盛り込まれました。

当然これだけの減税政策を実行するとなると、大幅な税収減になるので確実に民主党からは反対を受けることになるでしょう。

共和党内でも意見は二分しているようですので、この減税案が議会を通過できるかどうかも不透明な状況です。

市場の反応は、先に述べたとおりこれらの現在案は事前に伝わっていたものとほぼ同じでしたのでサプライズ的な要素は無く、一時112円の手前まで上昇していたドル円レートは、税制改革案発表後は材料出尽くしと見られ、一気に111円を割りこむ動きを見せました。

現在は値を少し戻し111円台前半での値動きになっています。

さて本日20:45にはECB政策金利が発表され、21:30にドラギECB総裁発言が予定されています。

先日おこなわれたフランス大統領選第1回投票ではマクロン氏がトップの票数を獲得し、5/7に予定されている決選投票でもマクロン氏優勢の世論調査結果が出ています。

EU離脱反対派のマクロン氏が大統領に選出された場合は、ECBが現在の金融政策の出口戦略について、何らかの動きを見せるのではないかとの市場の見方があるようです。

ただ、さすがに今回のECB理事会で緩和継続の姿勢を崩すことは考えられません。

またドラギECB総裁も先週、「インフレ上昇の確信はない」と発言していますので、いまのところは緩和継続と見てよいかと思います。

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