日本にはない海外FX会社だけのゼロカットシステム

2017年05月25日

ゼロカットシステムとは、急激な相場変動などで証拠金以上の損失が発生した場合、その損失分をFX会社が負担する仕組みのことです。日本にはゼロカットシステムを採用するFX会社がないため証拠金以上の損失は追証としてFXトレーダーに請求されます。ハイレバレッジ取引をおこなうFXトレーダーはゼロカットシステムを採用するFX会社で口座開設すると良いでしょう。

追証とゼロカットシステムとは

FXトレードをしていると急激な相場変動により証拠金以上の損失を被ることがあります。証拠金以上の損失分はFX会社から不足金額として請求されることがあり、これを追証(追加証拠金)と呼びます。

次にゼロカットシステムですが、ゼロカットシステムとは証拠金がゼロになった時点で取引を終了したとみなすシステムのことです。つまり証拠金を超えた損失(追証)が1億円発生した場合でも1円たりともお金を払う必要がありません。一時的にFXトレーダーの口座残高がマイナスになることはありますが、ゼロカットシステムを採用しているFX会社を利用していれば即日または翌日には残高がゼロに戻されます。

FXトレードで追証が発生するケースは滅多にありませんが、日本国内にはゼロカットシステムを採用しているFX会社がないため追証が請求されるリスクは常にあります。一方で日本人が口座開設している海外のFX会社のほぼ全てがゼロカットシステムを採用しています。そのため海外FX会社を利用しているFXトレーダーは追証を請求されるリスクがありません。

追証とゼロカットシステム

スイスフランショックで追証35億円が日本で発生

2015年1月15日、スイスの中央銀行であるスイス国立銀行が2011年9月から実施していたユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)への為替介入を突然終了し、その理由を「為替介入をおこなう資金が国として負担できる限界を超えたため」と説明しました。

これによりEUR/CHFが大暴落となりスイスフラン高は一気に進み、為替介入終了の発表直後からインターバンクで20分間レートがつかなくなるという問題が発生しました。レートがついた頃には直近レートから1600pipsも値跳び(レートとレートの間が開いてしまう現象。窓明けとも言う)していました。この一連の出来事がスイスフランショックです。

この大暴落には一切の予兆がなかったため、世界中のFXトレーダーが大損失を被る大事故に巻き込まれました。もちろん日本国内のFXトレーダーもスイスフランショックを予想できなかったため証拠金を失い、さらに多額の追証がFXトレーダーに請求されました。日本のFX会社が報告したスイスフランショックによる追証者は、個人FXトレーダーで1137件、追証額は19億4800万円、1件当たりの追証平均は約171万円。法人FXトレーダーは92件、追証額は14億4000万円、一件当たりの追証平均は約1565万円でした。

スイスフランショックの発生当時、個人FXトレーダーは日本の金融庁のレバレッジ規制により最大レバレッジが25倍に制限されていたため1件当たりの追証金額はそれほど大きくありませんでした。しかし、レバレッジ規制がなかった法人FXトレーダーの中には100倍以上のレバレッジでFXトレードをおこなっていた業者もいたようで、多額の追証が請求されたそうです。これほどの追証が発生した原因は、スイスフランショックにより為替レートが値跳びし、本来発動するはずのマージンコールや強制ロスカットが機能せず、証拠金を大きく超えて損失が発生したためです。その後、スイスフランによる大暴落がきっかけで日本の金融庁は法人のFX口座にもレバレッジ規制をかけることになります。

スイスフランショック

海外FX会社で発生した追証は誰が負担する?

日本人に馴染みのある海外FX会社のほとんどがゼロカットシステムを採用しているため、2015年のスイスフランショックの時でも追証が発生したFXトレーダーは一人もいませんでした。口座残高がマイナスになってもすぐに残高ゼロにリセットされました。

ゼロカットシステムを採用しているFX会社の場合、証拠金を超えて発生した損失は追証として請求されずにFX会社が全てを負担します。当社がおすすめする海外FX会社でもスイスフランショックで発生した損失を各FX会社が負担しました。例えば当社がおすすめしている代表的な海外FX会社のXMTradingではスイスフランショックが起こった際に以下の案内をユーザーに発信しました。

スイス国立銀行がEUR/CHFの上限撤廃を決定したことによって引き起こされた最近の市場での非常に大きな値動きによって、XMはスイス国立銀行による大混乱の影響は受けていないことをお客様に保証致します。XMは常にマイナス残高の自動的な保護を提供していることをお客様に再度ご案内申し上げます。先週中にマイナス口座残高が発生した全てのお客様は、当社のお約束を果たす為に、マイナス残高が起こりうる他のケース同様に、マイナス残高は既にリセットされています。

もちろんゼロカットシステムは裁量でのFXトレーダーだけに提供されているものではなく、MT4を活用してEAトレードをおこなう自動売買ユーザーにも適用されます。XMTradingは非常に優秀な海外FX会社ですのでご興味のある方は以下XMTradingのホームページから口座開設をご検討ください。

追証は誰が負担

日本国内のFX会社のゼロカットシステム

日本国内のFX会社にはゼロカットシステムを採用しているFX会社はありませんが、日本のFX会社にはFXトレーダーの資金保護を目的とした追証を発生させないシステムがあります。それが「マージンコール」と「強制ロスカット」です。

マージンコールとは、証拠金が減少していき証拠金の追加振込やポジション決済が必要と判断された場合にFX会社から注意を促すお知らせメールが届くシステムのことです。マージンコールの条件は各FX会社で異なりますが、証拠金の維持率が100%以下になると発動することが多いです。

強制ロスカットとは、マージンコールからさらに損失が膨らんだ場合に、FXトレーダーの意思とは関係なく強制的にポジションが決済されるシステムです。強制ロスカットの条件は各FX会社で異なりますが、証拠金維持率が50%以下になると発動されることが多いといえます。

マージンコールや強制ロスカットが発動することでFXトレーダーの損失を最小限に抑えることができ、証拠金以上の損失である「追証」が発生しないように思われますが、実はこのシステムには大きな欠点があります。マージンコールや強制ロスカットの発動にはシステム発動の条件に触れる必要があるのですが、スイスフランショックのようにインターバンクで20分間もレートがつかず、レートがついた頃には1600pipsも値跳びしているような状況ではシステム条件に触れたのかをシステム側で判断することもできないため、マージンコールも強制ロスカットも値跳びしたレートで初めて発動します。もしも強制ロスカットが発動した時点で口座資金がマイナスになっていれば、そのマイナス分が追証として請求されます。

日本のゼロカットシステム

ゼロカットシステムがあればハイレバレッジ取引ができる

ゼロカットシステムがあればハイレバレッジをかけたFXトレードを安心しておこなうことができます。

海外のFX会社には500倍以上のレバレッジを提供している会社が沢山ありますが、少ない証拠金で500倍以上のレバレッジをかけてFXトレードをおこない大きな損失を出してしまうと、日本のFX会社であれば大きな追証を受けることになります。しかしゼロカットシステムを採用している海外のFX会社を利用すれば、最悪の場合でも証拠金を失うだけです。

ハイレバレッジでのFXトレードをおこなう魅力は、証拠金が少なくても大きな利益が狙えるという点にあるため、ハイレバレッジでFXトレードをおこなう方は証拠金を失ってもリスクの許容範囲となる可能性が高いといえます。やはり怖いのはハイレバレッジトレードをおこなった場合の追証なので、このようなFXトレーダーは日本のFX会社を選択するのではなく、海外のFX会社で取引をすべきです。

このようにゼロカットシステムを採用しているFX会社では、安心したハイレバレッジ取引がおこなえます。ゼロカットシステムを採用しているFX会社をお探しの方は当社ホームページの海外FX会社の比較ページをご参考ください。世界中に存在するFX会社の中から厳選した最適なFX会社だけをご案内しています。ご案内しているFX会社で口座開設をおこなえば当社の専門家が開発している自動売買ソフトであるEAも無料で取得することができます。MT4で自動売買ができるEAにご興味のある方は、是非当社の無料EAの取得もご検討ください。

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